イギリスでウーバーイーツのアカウントがハッキングされる事件が多発している。そして、ある人物は過激な反撃に出た…。(フロントロウ編集部)

Uber Eatsアカウントが乗っ取られる事件が多発

 スマートフォンの普及とともに、各サービスがアプリ化され、多くのことがスマホ1台あれば完了する時代に突入した。そしてここまでくると、アプリ内課金や、日用品からファッショングッズの購入までスマホで行なうことに抵抗がなくなった人は多い。

 つまりは、スマホに自分のクレジットカード情報が入っている…。

 そんななか、イギリスでウーバーイーツのアカウントがハッキングされる事件が相次いでいるよう。

 英The Guardianの記者が伝えたところによると、彼はある日、ウーバーイーツから40ポンド(約6,000円)の請求をされたという。しかし身に覚えのない彼は、自分のアカウントがハッキングされたことに気がつく。しかも最悪な事態はここでは止まらず、さらに状況は深刻に。

 なんと、ハッカーは彼らの電話番号を使って二段階認証を設定することに成功。つまり、元々のアカウントの所有者であり、支払いを紐づけられている人物であっても、アカウントにログインできないどころか、アカウントの停止すらできなくなってしまった。

画像: Uber Eatsアカウントが乗っ取られる事件が多発

Uber Eatsをハッキングした犯人に反撃

 記者が調べたところによると、同様の経験をした人は他にも数多く見つけられたという。

 そして、なかには、かなり過激な反撃に出たツワモノも。スコットランドに住むある人物は、自分のアカウントがハッキングされ、40ポンド(約6,000円)分のKFCがイギリスのバーミンガムにある1つの住所に送られたことに気がついた。

 そう、デリバリーサービスのウーバーイーツが乗っ取られたということは、相手の住所が分かる!

 そこでその人物が取った行動は…、犬のフンを箱に入れて送りつける。相手だけでなく、荷物の配送に携わるすべての人に危険が及ぶこの行為は絶対にすべきではなく、別の方法を取るべきであったとはいえ、ハッカーへの怒りはどれだけのものだったかが伝わってくる。もちろん、この人物はこの復讐のための配送料も払っており、しかも翌日配送指定にしたため、14ポンド(約2,100円)もかかったという。

 最初に登場した記者が、どのようにしてアカウントを停止したのか、はたまたしていないのかは不明。しかし、当初は返金を拒否していたウーバーイーツだったけれど、最終的にはハッカーによるオーダー分は返金に応じたそう。

 また彼は、ウーバーイーツを利用している人へ向けて、二段階認証を設定すること、そして、現在使っているパスワードがもし他のウェブサイトでも使ったことがあるものであれば、変更することを考えるようにアドバイスしている。(フロントロウ編集部)

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