ファンデの仕上がりが変わるプロのメイク術
ファンデーションでどんな肌に仕上がるかは、その製品の処方によって大きく異なるけれど、じつはこの肌の仕上がりは、塗り方によっても変えられる。
その方法を教えてくれるのは、豊富なテクニックを知るメイクアップアーティストたち。プロのテクニックを真似すれば、たったひとつのファンデで何通りもの仕上がりを叶えることができる。
塗り方で仕上がりが変わる、4つのテクニックをご紹介。
シームレス肌:温かく湿ったツールで塗る
ファンデと肌が一体化して見えるほどのなめらかなシームレス肌がお好みなら、メイクツールを「温水」で湿らせて塗るテクニックがオススメ。
ヴィクシーエンジェルのエルザ・ホスクなど多くのセレブを手掛けるメイクアップアーティストのマーク・エディオは、「温水で湿らせたスポンジやブレンディングブラシを使うと、ファンデが肌により溶け込みやすくなる」と説明。ツールの温度を高めることでファンデーションが溶け込みやすくなって肌と密着し、シームレスな肌に仕上がるそう。
毛穴レス肌:ブラシをくるくる回して塗る
毛穴やキメの乱れを感じさせないパーフェクトな毛穴レス肌を目指したいときにぴったりなのが、セレブ御用達メイクアップアーティストのシャーロット・ティルブリーがイチオシする塗り方「バッフィング」。
バッフィングとは、ふわふわのブラシを使って、肌に小さな円をたくさん描くように小刻みにブラシを回してファンデを塗るテクニック。肌を磨きかけるように塗りこむことで、高画質のカメラでも抜群のカメラ写りを誇るほどの毛穴レス肌が実現できるという。
すっぴん風美肌:顔の中心を重点的に
プロが教えるファンデの塗り方には、まるですっぴんのようなナチュラルメイクを叶えるものも。それは、顔の中心とカバーしたい部分のみにファンデをのせる塗り方。
メイクアップアーティストのステファニー・フロールは、「顔の中心と、クマやくすみが気になる部分だけにファンデをのせたら、塗った部分とそうでない部分の境目が目立たないようにブレンドして」とアドバイスした。本当に必要な部分だけを重点的に塗ってなじませることで、厚塗り感が出ないのに肌を美しく見せられるため、すっぴん風美肌メイクに近づくのだという。
ツヤ肌:塗る時にローズウォーターを活用
肌をみずみずしく見せるツヤ肌メイクに仕上がるのが、ビューティーブレンダーなど湿らせて使うスポンジと、ローズウォーターを使ったテクニック。メイクアップアーティストのナタリア・トーマスによると、スポンジをローズウォーターで湿らせて、それでファンデーションを塗ると、うるおったツヤ肌がつくれるのだという。
なぜローズウォーターを使うとツヤ感がアップするかというと、ローズウォーターには肌のpHバランスを整えてうるおいを与える働きがあるから。この働きにより、乾燥知らずのしっとりとしたツヤ肌メイクが実現するそう。
ファンデはいつも決まった塗り方をしてしまいがちだけれど、プロのテクニックを実践すればメイクの幅が大きく広がるはず。その日のメイクに合わせて、仕上がり感をコントロールしてみては。(フロントロウ編集部)