赤ジャケットを着て『アフター・アワーズ』期を歩んできたザ・ウィークエンド
2019年12月に、最新スタジオアルバム『アフター・アワーズ』からの最初のシングルとして、「Heartless」をミュージックビデオと共にリリースして以来、黒のシャツに、黒の手袋、赤のジャケットというルックは、『アフター・アワーズ』期におけるザ・ウィークエンドのトレードマークとなった。
イギリスを拠点にする国際的な音楽業界の団体であるIFPI(国際レコード連盟)が発表したランキングで、2020年に世界で4番目に売れたアーティストとなったザ・ウィークエンド。『アフター・アワーズ』は同ランキングで世界で2番目に売れたアルバムとなり、セカンドシングル「Blinding Lights」に至っては、2020年に世界で最も売れた楽曲になるなど、同作はザ・ウィークエンドに大きな成功をもたらした。
ザ・ウィークエンドが赤ジャケットを封印か
ザ・ウィークエンドは、『アフター・アワーズ』期に入ってから徹底して一貫したビジュアルでパフォーマンスを行なっており、ミュージックビデオやアワードのステージに、包帯を巻いた状態や怪我をしたメイクをした姿で登場するなど、その“病み系”なルックスも大きな話題に。
「Heartless」のミュージックビデオから幕を開けた、ミュージックビデオと現実のステージを行き来する形で披露された一連のフェーズは、現地時間2021年2月7日に行なわれた、NFLの頂上決戦である第55回スーパーボウルのハーフタイムショーにて、一つの締め括りを迎えた。
次なる動きが注目されていたなか、ザ・ウィークエンドが今回、米現地時間4月13日に開催されたASCAP(米国作曲家作詞家出版者協会)主催のASCAPポップ・ミュージック・アワードにて、ソングライター・オブ・ザ・イヤー賞を受賞。
ザ・ウィークエンドは、受賞を受けてインスタグラムを更新したのだけれど、そこには意味深な写真が。彼がASCAPのアカウントをタグ付けした上で投稿したのは、サングラス、シャツ、ネクタイ、手袋、ジャケットという、『アフター・アワーズ』期の衣装一式を入れた額縁の写真。
ザ・ウィークエンドはこの投稿にコメントを添えておらず、その真意は定かではないものの、もしこれが、『アフター・アワーズ』期の衣装をしまうという意味であれば、ザ・ウィークエンドが次のフェーズに向けて動き出したというメッセージの可能性もある。(フロントロウ編集部)