『アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜』の名シーンである結婚式のシーンだけれど、ドーナル・グリーソンは、殺人をしようとしているように見えるのではないかと不安になっていた箇所があるそう。(フロントロウ編集部)

『アバウト・タイム』ファンの心に残る結婚式のシーン

 2013年に公開され、多くの人に愛される至極のラブストーリーとなっている映画『アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜』は、タイムトラベルをすることができる青年ティムを主人公に、家族や恋人との愛、人生、友情を描く。

 『ラブ・アクチュアリー』や『イエスタデイ』のリチャード・カーティスが監督と脚本を手掛けた本作には、印象的なシーンが数多くあるけれど、映画のポスターにもなった雨の中のティムとメアリーの結婚式は見ていて笑顔になってしまう名シーン。ジミー・フォンタナによる「Il Mondo」を、自分の結婚式でも使いたいと思った人も少なくないはず。

画像: 『アバウト・タイム』ファンの心に残る結婚式のシーン

 そんなロマンチックなシーンだけれど、なんと主演のドーナル・グリーソンは、レイチェル・マクアダムス演じるメアリーをティムが殺そうしているように見えるのではないかと思っていたそう! 

ティムがメアリーを殺そうとしている…!?

 嵐の中でも楽しむみんなや、それぞれのキャラクターの性格が見える楽しい映像が続く一連のシーンで、ドーナルが指摘したのは、2人が教会から出てきた最初の部分。雨風吹き荒れるなかで、メアリーのドレスのベールが風にあおられ、ティムがそのベールをキャッチ。そしてメアリーの顔にかける…。その場面について彼は、こんなことを思っていたと、米EWのインタビューで明かした。

 「僕がレイチェル・マクアダムスをあの赤いベールで絞め殺そうとしてるように見える。僕が彼女を殺そうとしてるようだなって。リチャードに、この箇所を(映画に)入れるべきじゃない、すごく暴力的に見えると思うって言ったのを覚えてる」

画像: ⓒWORKING TITLE FILMS

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 正直、あのシーンを見てそんな発想をしたのはドーナルくらいなものだろうけれど、リチャードに伝えるくらいには本気だったよう。しかしリチャードは、観客はティムが彼女を助けようとしているのは伝わるから大丈夫と言って、映画に採用。リチャードの判断は、言わずもがな正解だった。

 ちなみに、あの嵐は人工的に起こしたもので、撮影現場には巨大な送風機が設置されていたそう。そしてドーナルは、教会が出てきた場面にはそんな不安を抱いたものの、撮影日当日はよく晴れており、多くのキャストやスタッフが勢ぞろいし、そしてびしょぬれになると分かっていたため、とても楽しい撮影だったという。(フロントロウ編集部)

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