ジョニー・デップが主演を務めた、日本の熊本県水俣市で起こった水俣病を題材とした映画『ミナマタ』が、日本で9月に公開されることが決定した。(フロントロウ編集部)

映画『ミナマタ』の日本語字幕つきの予告が公開

 ジョニー・デップが主人公のユージンを演じる『ミナマタ』は、熊本県水俣市で工業排水に混じってメチル水銀が海に流失し、魚や貝を通じて人の体に取り込まれ、多くの人を苦しめた水俣病の実態を捉えた『写真集 水俣』を基に制作された映画で、2019年2月頃から本格的に撮影がスタート。

画像: 映画『ミナマタ』の日本語字幕つきの予告が公開

 報道写真家として功績を評価されながらも心に傷を抱えたユージンは、熊本県水俣市で起こった水俣病を取材するために、1971年から1974年の3年間、現地に滞在。映画では、現地で暮らし、人々の日常や抗議運動、補償を求め活動する様子を何百枚もの写真に収めていく濃密な日々がドラマチックに描かれる。

 ジョニーは「彼は心の中に痛みを抱えていた。でも、水俣が彼の心を再び開いたんだと思う」と語り、容姿から内面に至るまで、傷ついた写真家が、再びカメラを手に取り、闘いに身を投じていくその生き様を見事に体現し現代に蘇らせた。

 また、『ミナマタ』には、真田広之、國村隼、美波、加瀬亮、浅野忠信、岩瀬晶子などの日本人俳優も出演し、音楽は坂本龍一が手がけている。

 2021年は水俣病が公式確認されてから65年という節目の年。水俣病の実態を捉えた作品が基になった映画『ミナマタ』は、9月に日本で公開される。(フロントロウ編集部)

Photo:Larry Horricks

This article is a sponsored article by
''.