飛行機のチケットの写真をSNSでシェアするのは危険!?
旅行に行くことを周囲にアピールするために、飛行機のチケットの写真をインスタグラムなどのSNSにのせている人がたまにいるが、情報セキュリティの専門家に言わせるとこれは絶対にやってはいけないことなのだとか。でも一体なぜ?
もちろん自慢したいからという理由だけでなく、自分自身の記録としてのせている人もいるかもしれないが、まずは搭乗券の写真をのSNSで公開することによって、“今から旅行に行く=家を空ける”ということがわかってしまうことがそのひとつ。しかし、それよりももっと深刻な問題がある。その鍵となるのが、搭乗券に記載されている6桁のコード。
米Popular Mechanicsによると、以前、200社以上の主要航空会社や旅行代理店、旅行予約サイトのあいだで使用されているオンライン予約システムに重大な欠陥があることが明らかになったそうで、この欠陥は搭乗券に印刷されている6桁のコードだけで、悪意のある第三者が個人のデータに侵入することを可能にしていたのだとか。
現在は修正されていると言われているが、予約システムで管理されているデータには、利用者の電話番号や生年月日に加え、支払いの際に使用したクレジットカードの番号やパスポートの情報などが記録されている場合もあるため、この先も狙われる可能性はゼロとは言い切れない。
また、素人目には意味不明な数字やアルファベットが書かれているようにしか見えないが、搭乗券には6桁のコード以外にも重要な情報がたくさん記載されている。たとえば、航空会社によってはマイレージプログラムの会員番号が記されており、利用者の名前や会員番号さえあれば、第三者でも個人のデータにアクセスして不正に操作することが可能に。マイレージナンバーはバーコードから読み取ることもできるので、不特定多数の人が目にするかもしれないSNSには「搭乗券の写真はのせない」というのが鉄則のよう。(フロントロウ編集部)