ブリトニー・スピアーズが、大きな話題になった米Huluの『Framing Britney Spears(原題)』など、自身のメンタルヘルスの問題などにフォーカスした一連のドキュメンタリーを批判した。(フロントロウ編集部)

大きな反響を呼んだ『Framing Britney Spears』

 自身のメンタルヘルスの問題や後見人制度をめぐる騒動を追ったドキュメンタリー『Framing Britney Spears(原題)』が今年2月に放送され、大きな話題になったブリトニー・スピアーズ

画像: 大きな反響を呼んだ『Framing Britney Spears』

 ブリトニーは、2008年に精神的に不安定な行動が見られてから、法的な決断は父ジェイミーによる後見人の管理下に置かれている。ドキュメンタリー『Framing Britney Spears』は、メディアやファンを含めた全世界でのブリトニーに対する過剰な熱狂がブリトニーを精神的に追いつめた、という点が軸になっており、同作は放送直後からファンやセレブの間で大きな反響を呼んだ。

ブリトニー・スピアーズがドキュメンタリーを批判

 Netflixでもドキュメンタリーの制作が報じられたり、英BBCでも今月に入ってから『The Battle for Britney: Fans, Cash and a Conservatorship(原題)』と題されたオリジナルのドキュメンタリーが放送されたりと、米Huluの『Framing Britney Spears』を筆頭にブリトニーについての数々のドキュメンタリーが制作されているなか、今回、ブリトニーが一連のドキュメンタリーについて批判するコメントをインスタグラムに寄せた。

画像: ブリトニー・スピアーズがドキュメンタリーを批判

 インスタグラムにダンス動画を公開したブリトニーは、この投稿を「2021年は2020年よりも間違いなくマシだけど、こんな風になるとは思っていなかった」という文章から始めている。ちなみに、ブリトニーは以前、スティーヴン・タイラー率いるエアロスミスによる「Crazy」に合わせてダンスしている動画をインスタグラムに投稿した際、「私の人生はいつだって、推測され、観られ、ジャッジされてきた。それも、人生を通じてずっとね! 正気を保つために、私は毎晩、スティーヴン・タイラーの曲でダンスをしないといけないの。ワイルドに、人間らしさや、生きているという実感を得たいから!」と、ダンスを踊り続けている悲しい理由を赤裸々に綴っていた。

 今回新たに投稿したダンス動画のコメント欄で、「今年に入ってから、他の人の視点で私の人生を見たドキュメンタリーがたくさん制作されているけど、私に言えるのは、光栄ですということ」と、自身についてのドキュメンタリーが制作されることに対する皮肉を込めつつ、「こういったドキュメンタリーはものすごく偽善的。メディアを批判しているのに、同じことをしているんだからね」と綴ったブリトニー。

 「まったく、みんながどうかは分からないけど、私が喜んでみんなに思い出させたいのは、私は人生において大変な時期も過ごしてきたけど、それより遥かにたくさんの素晴らしい時期を過ごしてきたということ。みんな、残念ながら、世の中はネガティブなことのほうに関心を持ちやすいみたい」と、自身は多くの素晴らしい時期を過ごしてきたにもかかわらず、ドキュメンタリーではネガティブな側面ばかりにフォーカスされているとした上で、ブリトニーは次のように続けた。

 「『将来』のビジネスや社会について描くはずじゃなかったの? 私の人生における、大昔のネガティブでトラウマになるような時期のハイライトのようになっているのはどうして?」

 一連のドキュメンタリーについて、過去に自身を取り巻いてきたメディアのあり方を問いかける内容になっているはずが、むしろ、自身のトラウマを取り上げることで、そうしたメディアと同じような仕打ちを自身にしていると批判したブリトニー。一方で、一連のドキュメンタリーは、人々がメディアや自分たちを見直すきっかけにもなっており、『Framing Britney Spears』の放送直後には、自分たちがファンとしてブリトニーを追い詰めてしまったことを謝罪する「#WeAreSorryBritney(ブリトニーごめんなさい)」というハッシュタグがSNSで広まるなどした。(フロントロウ編集部)

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