頭皮ニキビってなに?
米ヘアケアブランド「フィリップ・キングスレー(Philip Kingsley)」の毛髪学者、アナベル・キングスレー氏によると、頭皮ニキビとは、なんらかの理由で頭皮の毛穴に古い角質や皮脂が詰まり、そこに細菌が繁殖することで引き起こされる肌トラブルのこと。
キングスレー氏は「頭皮には皮脂腺がたくさんあり、毛包の根元には皮脂腺が1つずつあるため、いくつかの発疹やニキビができるのは珍しいことではない」と英Glamourで説明。一方で、キングスレー氏は「頭皮に多数の発疹があり、それらが激しく痛み、炎症を起こしている場合は、医師または毛髪専門医に相談したほうがいい」とも忠告する。
なぜ頭皮ニキビができるの?
キングスレー氏によると、頭皮ニキビができる原因は、一般的なニキビと同じように原因はさまざまあり、睡眠不足、食生活の乱れ、喫煙、紫外線、ストレス、女性の場合は、生理によるホルモンバランスの乱れなどで皮脂分泌が過剰になると引き起こされることが多いそう。
また、適切にシャンプーができていないのも大きな原因のひとつ。キングスレー氏は「頭皮は、顔と同じようにとても皮脂の分泌が多い場所なので、適切にシャンプーを行なうことが重要。頭皮が過度に脂っぽくなると、頭皮ニキビができやすくなる」と忠告。自分の頭皮に合った洗浄力のシャンプーを選び、適切な頻度で丁寧に洗うことが大切だという。
ほかにも、ふだん愛用しているスタイリング剤が自分の頭皮に合っていない可能性も。そのため、とくに頭皮ニキビが気になる場合は、毛穴を詰まらせる油分が多いもヘアオイルやワックス、頭皮の刺激になりやすい防腐剤や香料などを含むスタイリング剤は避けたほうがいいとも話している。
頭皮ニキビを改善するには?
頭皮のニキビを改善するポイントは、とにかくニキビの原因となる、古い角質や皮脂などの「毛穴の詰まり」をきれいに取り除くこと。
ただし、これは“ニキビ”を引き起こさないシャンプーやコンディショナーを使うことが大前提。そのため、いま使っているヘアケア製品が自分の頭皮に合っていないかも…と感じる場合は、思い切って新しい製品に買い換えるのもひとつの手だという。
具体的な頭皮ニキビのケア方法について、キングスレー氏は「まず、鎮静作用のある抗菌タイプのシャンプーを使って頭皮を清潔にすること。次に、収れん作用と抗菌作用のある頭皮用化粧水(スカルプローション)を使って頭皮を保湿する。これだけでいくらか改善される」とアドバイス。
ちなみに、シャンプーや頭皮用化粧水の成分に迷った場合は「ウィッチヘーゼル(収斂作用)、ピロクトンオラミン (抗菌作用)、カンフル (鎮静剤)を選ぶといい」とキングスレー氏は勧めている。
1つできるだけで痛くて気になる「頭皮ニキビ」。いち早く治したいという人はぜひプロのヘアケア方法を参考にしてみて。(フロントロウ編集部)