『ワイルド・スピード』シリーズの最新作『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』に出演するジョン・シナが、インタビューで台湾を「国」と言ったことで謝罪をすることに。(フロントロウ編集部)

ジョン・シナ、台湾を「国」と呼び謝罪

 『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』は、日本では2021年8月6日に公開されることになっている映画『ワイルド・スピード』シリーズの最新作。本作は、海外の8カ国で公開が始まり、初日から3日間で約179億円という好調なオープニング興行収入を収めた。

 そんななか、本作の宣伝で台湾を訪れていたジョン・シナが、台湾のテレビ局TVBSとのインタビューで、台湾を国と呼んだことで大きな批判を受け、謝罪をした

 ジョンは、中国のSNSであるWeiboのアカウントに「『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』で何度も取材をしたのに、私はミスをしました。この度は、大変申し訳ございませんでした。今だからこそ言いたい。とても、とても、とても、とても重要なことです。私はもっと中国と中国人を愛し、尊敬します」と流暢な中国語で謝罪するビデオを投稿した。

 『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』は、2020年5月に韓国、ロシア、香港、中東など8つの国で公開が始まった。本作のチケットはパンデミック前の時期と同じくらい良い売り上げで、中国で公開されたユニバーサル・スタジオの作品としては、前作の『ワイルド・スピード ICE BREAK』に次ぐ成績となった。また、パンデミック後のハリウッド映画の中で最も売れた作品にもなった。

画像: ジョン・シナ、台湾を「国」と呼び謝罪

 中国は興行収入の大きな鍵を握っていると言われており、『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』は、2年以上前に公開された映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』以来、100億円(1億ドル)を超えた最初のハリウッド映画という記録を早くも打ち立てている。

 ジョンが台湾を国と呼び中国国内でバッシングを受けた理由は、中国が長年にわたり台湾を領土の一部であると主張してきたことが背景にある。中国は台湾を中国の地域の一つと認識しているのに対し、台湾は台湾が主権国家であることを主張している。両国民にとって台湾を「国」と呼ぶことは、非常にデリケートな問題を孕んでおり、中国はこれまで、台湾を国だとしたハリウッド映画を国内上映中止するといった強行な手段も取ってきたことで知られる。(フロントロウ編集部)

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