シングルマザーとして2人の娘を育てる俳優のドリュー・バリモアが、娘たちに「一生友達になることはない」とキッパリ伝えた理由が深い。(フロントロウ編集部)

ドリュー・バリモアが語る“線引き”の大切さ

 映画『チャーリーズ・エンジェル』や、日本でリメイク作品が制作された『50回目のファースト・キス』などの出演作で知られる俳優のドリュー・バリモアが、シンガーのデミ・ロヴァートのポッドキャスト『4D With Demi Lovato(原題)』に出演し、自分と母親の関係が自身の子育てに大きな影響を与えていることを明かした。

 映画『E.T.』への出演がきっかけで天才子役としてブレイクしたドリューが、10代前半で酒やタバコ、薬物などのトラブルを抱えていたことは有名な話だが、そんなドリューと母ジェイドの関係は親子というより「友人」のような関係だったという。複雑な幼少期を過ごした一因が母親との関係性にあると今になって気づいたというドリューは、いざ自分が母親になって「親子の絆とは何かを完全に学び直した」と言うと、こう続けた。

 「自分に子供ができて、自分がいかに境界線を理解していなかったか驚くほど実感してる。私が育った環境に境界線は存在しなかった。親になると、つねに子供に愛情を持って接しようとするものだけど、時に口論になるのが怖くて何も言えなくなってしまうことがある。その日をただやり過ごしたり、物事を見逃してしまったりね。『ああ、もっと前からこの境界線があるべきだったんだ』って痛感してる」

画像: ドリュー・バリモアが語る“線引き”の大切さ

 よく「友達みたいな親子」という言葉を耳にするが、ドリューは自身の経験を踏まえて娘とは友達にならないと決めており、娘たちにも「一生友達になることはない」と伝えてあるそうで、「私は彼女たちの親で、友達じゃない。それでもフレンドリーな関係は築けるし、一緒に遊ぶことだってできる。(友達じゃない=)厳しい関係である必要はない」と真意を説明した。

 ちなみに、ドリューの娘たちが表舞台に出てくることは滅多にないが、その理由について、ドリューは以前米Peopleのインタビューで、「私の人生の中心には子供たちがいるけど、子供たちにとっては違う。これまでの人生経験から、自分の仕事に子供たちを巻き込むつもりはない。絶対にないね。かといって、自分の人生におけるその部分(子供たち)を完全に無視することもできない。だから、ちょうど良い着地点をいつも探してる」と、インタビューで子供たちの話をしたり、SNSに写真をアップしたりする時は、最大限の配慮をしていることを明かしている。(フロントロウ編集部)

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