ティム・バートン監督作品で『アダムス・ファミリー』のウェンズデーを演じることが決定しているジェナ・オルテガ。ディズニー・チャンネル出身の彼女の信念とは?(フロントロウ編集部)

注目の若手俳優ジェナ・オルテガ

 2002年生まれのディズニー・チャンネルスターであるジェナ・オルテガの勢いが止まらない。

画像: 注目の若手俳優ジェナ・オルテガ

 幼少期から俳優活動を行なってきた18歳のジェナは、映画『アイアンマン3』やドラマ『ジェーン・ザ・ヴァージン』に出演してきたけれど、やはりブレイクスルー作品となったのは、2016年から2018年にかけて放送されたディズニー・チャンネルのドラマ『ハーレーはド真ん中』。主人公のハーレーを演じたジェナは、その天真爛漫な演技で多くの視聴者の目をくぎづけにした。

 そんなジェナも、今年で19歳。2019年に配信開始となったNetflixのサイコスリラードラマ『YOU ー君がすべてー』のシーズン2や、2020年公開のコメディホラー映画『ザ・ベビーシッター キラークイーン』など、だんだんと出演する作品にも個性が出てきており、スラッシャー映画シリーズ『スクリーム』の11年ぶりの新作『Scream(原題)』の公開も2022年に控えている。

 一方で、ファミリー作品もまだまだ得意。2021年には、ジェナがジェニファー・ガーナーの娘を演じた『YESデー -ダメって言っちゃダメな日-』がNetflixで配信開始になった。

ジェナ・オルテガ、新・ウェンズデー・アダムスに!

 そんなジェナだけれど、なによりも期待されている次回作は、やっぱりドラマ『Wednesday(原題)』。

 『アダムス・ファミリー』のウェンズデーを主人公にした物語で、監督は、映画『チャーリーとチョコレート工場』や『シザーハンズ』で知られるティム・バートンということから、ダークで楽しい作品になることは間違いない。

 そしてウェンズデーといえば、クリスティーナ・リッチが演じた映画版の印象は大きい。そんなクリスティーナ版とは違ったウェンズデーを、ジェナが見せてくれることに期待。

 ちなみに、『Wednesday』ではモーティシア・アダムス役としてクリスティーナとして出演してほしいという声は大きく、2人の共演が見られる可能性も?

政治的信念があるジェナ・オルテガ

 アメリカのカリフォルニア州コーチェラ・バレー出身のジェナだけれど、メキシコの血を75%、プエルトリコの血を25%引いている。

 ジェナの曾祖母は、メキシコから不法移民としてアメリカにわたり、4人の娘を育てたそう。また、ジェナの父親は100%メキシコ人だけれど、何世代も前からアメリカに住んでいるという。そのことについて明かした米Popsugerで、ジェナは「自分のルーツをすごく誇りに思っている」と綴っている。

 だからこそ、外国人嫌悪には強く反対の姿勢を見せてきた彼女は、13歳の頃には、Pride Over Prejudice(偏見より誇り)というキャンペーンに参加。また、2018年に当時の大統領夫人であるメラニア・トランプ氏が、「本当のところ、どうでもいい。あなたは?(I Really Don’t Care, Do you?)」という文字が描かれたジャケットを着て、テキサス州にある移民収容施設を訪問したことで大きな批判を受けた時に、当時15歳のジェナは、「私は気にかけてるし、あなたもそうするべき(I DO CARE AND U SHOULD TOO)」という文字が描かれたジャケットを着て、ラジオ・ディズニー・ミュージック・アワードに登場した。

画像: 政治的信念があるジェナ・オルテガ

ジェナ・オルテガの目標

 順調にキャリアを積んでいるジェナは、今後について、クリアな展望を持っているよう。米Cosmopolitanのインタビューで、その思いをこう語った。

 「まず、ラテンコミュニティはあまりカメラに映し出されていないと感じてる。そして、(映し出される時には)多くの場合に、ポジティブな描き方ではない。使用人を演じたくはない。麻薬カルテルのリーダーの娘を演じたくはない。ポジティブに、権力を持った人、力強いキャラクターを演じたい」

 「インディペンデント系の映画や、情熱のあるプロジェクトに取り組みたい。でもディズニー・チャンネルの子供であったことは、いつだって私の過去になるからそれを隠す意味はない。もう少し挑戦となり、自分が関われるものではなかった状況に押し出してくれるプロジェクトをやりたい。自分を追い込み、自分が何ができるのかを見たい」

(フロントロウ編集部)

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