世界最大級の旅行コミュニティプラットフォームのAirbnb(エアビーアンドビー)が、「Airbnbで好きなところに暮らそう(Live Anywhere on Airbnb)」という滞在プログラムを発表した。(フロントロウ編集部)

Airbnbで好きなところに暮らそう(Live Anywhere on Airbnb)

 「Airbnbで好きなところに暮らそう」は、近年とくに傾向が強まる、「どこにいても仕事や生活ができるより柔軟なライフスタイル」に着想を得たプログラムで、募集によって世界各地から選考された12名が約1年間*、世界各地のお気にいりのAirbnbのリスティング(宿泊先)に住むことができるというもの。

*プログラムの実施期間は2021年7月から2022年7月まで、そのうち10か月間はAirbnbの宿泊先に滞在する。

 例えば、オンラインミーティングにビーチから参加したり、究極のロードトリップに家族を連れていくことも可能。お気にいりの都市で新しい言語を学ぶなど、参加者は1年間、世界中のAirbnbのリスティングを「わが家」にすることができる。

画像1: Airbnbで好きなところに暮らそう(Live Anywhere on Airbnb)
画像2: Airbnbで好きなところに暮らそう(Live Anywhere on Airbnb)

 宿泊費はAirbnbが全額負担。プログラム期間中の交通費も一部支給され、「宿泊先や旅行先での体験などの提案をお手伝いします」という。気になる応募資格は18歳以上。参加者は最大3名の同伴者と一緒にプログラムに参加でき、若いファミリー、リモートワーカー、アーティストやクリエイター、子育てがひと段落した人など、多様な参加者が募集されている。また、参加者はこのプログラムの参加を通した経験をフィードバックする(下記参照)必要があるという。

 一方、プログラムの参加者は期間中、現在住んでいる家をAirbnbのリスティングとして貸し出すことも可能。Airbnbはこれについて、「プログラム参加中にも収入を期待でき、多拠点生活をしながらAirbnbホストにも同時に挑戦することで今後予想される旅行需要の急増の機会に対応できるようになるでしょう」とコメントした。

パンデミックで多拠点生活への関心が増加

 世界ではパンデミックによるリモートワークの導入などの影響で、1つの定住地以外の場所に住むというトレンドが加速している。旅行と生活に関するAirbnbのレポートによると、2019年と2021年の第一四半期を比較すると、Airbnbでの28日以上の宿泊予約は10%増加。また、2021年の長期滞在予約者の11%が多拠点生活を送っていると報告し、5か国で調査したユーザーの74%がパンデミック終息後、拠点地以外の場所に住むことに関心を示したという。

画像1: パンデミックで多拠点生活への関心が増加
画像2: パンデミックで多拠点生活への関心が増加

 Airbnbでは多拠点生活に対応可能なプラットフォームとしての強化を目指し、今回のプログラム参加者から寄せられるAirbnbでの宿泊経験を将来的なサービスアップグレードと開発に役立てるとしており、このプログラムの参加者は、将来のAirbnbでの長期滞在のあり方を形成するのに役立つ以下の機能、サービス、多拠点生活の経験に関するフィードバックを求められる。

  • 長期滞在利用の際の体験を改善するために役立つ製品の変更とリソース
  • 一人旅や家族などのグループに最適なタイプの宿泊施設
  • 地域のコミュニティメンバーや企業とのつながり
  • ホストが旅行中であってもの自身のリスティングを持つことで得られる経済的メリットへの理解

自宅を売りAirbnbで長期滞在をするノマドも

 Airbnbの長期滞在利用者の中には、自宅を手放してAirbnbで世界を渡り歩いて暮らす人も。The Senior Nomads(シニアノマド)として知られるフルタイムトラベラーのデビーとマイケル・キャンベル氏は2013年に定年退職後、自宅を売り、Airbnbで暮らしながら世界旅行をスタート。8年後の現在、85か国で270を超えるAirbnbのリスティングに滞在したそうで、今年は10か国に旅行し、各地のAirbnbに長期滞在することを計画しているという。

画像: 自宅を売りAirbnbで長期滞在をするノマドも

 デビー氏は、「Airbnbでの生活は、私たちにとって人生最大の転機となりました。『Airbnbで好きなところに暮らそう(Live Anywhere on Airbnb)』は、私たちと同じように、まったく新しい視点で世界を見る機会をさらに多くの人に提供することになるでしょう。より多くの人々が、自分が選んだ場所で生活し働くようになるのが楽しみです」と語った。

Airbnbで好きなところに暮らそう応募方法

 「Airbnbで好きなところに暮らそう(Live Anywhere on Airbnb)」滞在プログラムは、https://www.airbnb.jp/liveanywhere から応募可能。選ばれた参加者は、The Senior Nomads(シニアノマド)の二人、Airbnbのサービス・開発チームメンバー、そして国際ジャーナリストのイマニ・バシル氏のような「好きなところに暮らそう(Live Anywhere)」のプロフェッショナルによるAirbnbでの長期滞在に関するプログラムへの参加から旅を始めることになる。

 「Airbnbで好きなところに暮らそう(Live Anywhere on Airbnb)」への応募は、2021年6月30日午後11時59分:アメリカ東部時間(7月1日午後12時59分:日本時間)に締め切り。12名の参加者は7月に選出され、2021年9月から旅行を開始する。詳細については、プログラム規約を確認して。(フロントロウ編集部)

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