イギリスのマージーサイド州の警察が、地元のマクドナルドで生じたデリバリーの遅れを代わりに謝罪する文章を投稿。配達員に代わって警察が謝罪した理由とは?(フロントロウ編集部)

警察がマクドナルドの配達遅れを謝罪

 つい先日、ある公式のフェイスブックページのコメント欄に次の文章が投稿された「フードの配達が遅れてしまったことを謝罪します」。新型コロナウイルスによるパンデミックによってここ1年で急激に増えることになったフードデリバリーの需要だが、実は、この文章はレストランやカフェなどの公式ページに掲載されたものではなく、なんと警察。

画像: 警察がマクドナルドの配達遅れを謝罪

 今回、フードの配達遅れについての謝罪コメントを掲載したのは、イギリスはマージーサイド州の治安を守っているウィラル警察で、地元紙Liverpool Echoによれば、警察官たちが現地時間6月8日、マージーサイド州バーケンヘッドにあるマクドナルドの店舗にいた配達員たちを一斉に足止めしたことがその理由だという。

 マージーサイド警察のスポークスマンはLiverpool Echoに対し、「交通作戦」を決行することを事前に明かしていたそう。その後、作戦を決行したウィラル警察がフェイスブックの公式ページにアップした投稿のなかで、2箇所において作戦を行なったことを明らかにした。

 警察によれば、当該エリアの配達員たちが交通違反をしているという情報提供が近隣住民からあったとのことで、フェイスブックの投稿には次のように記されている。

 「(マージーサイド州の)リスカードとチャリング・クロスで働く配達ドライバーに関する苦情を受け、今日、ウォラシー警察のチームとマトリックス交通警察から警官が駆けつけ、作戦を決行しました。作戦の結果、書類偽造の罪と無効の免許証で運転した2人を逮捕することができました。また、4台の車両がライセンスや保険の違反で押収されたほか、他の問題についてさらに3枚の違反切符も切りました。皆さまからの情報提供に感謝しています。我々が次にどこへ行くべきか、ぜひ教えていただければと思います!」

 そして、この投稿のコメント欄に投稿されたのが、「フードの配達が遅れてしまったことを謝罪します」という謝罪コメント。今回の騒動のなかで、警察の足止めによって注文した商品が届くのが遅くなり、フードが冷めてしまったという事案も発生したかもしれないが、この抜き打ちの作戦によって違反者たちがきちんと取り締まられたことは、近隣住民たちをフードの到着以上に安心させたはず。フードをデリバリーするからには、まずは、交通ルールなどの規則をきちんと守ってもらいたいもの。(フロントロウ編集部)

 

 

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