ヨーロッパ最大の音楽コンテストであるユーロヴィジョン・ソング・コンテスト2021にて、イタリア勢として31年ぶりに優勝を果たしたマネスキンが世界のチャートを席巻中。ここ日本でも、Spotifyの「バイラルトップ50」でTop10に2曲がランクインした。(フロントロウ編集部)

ユーロヴィジョン・ソング・コンテスト2021を制したマネスキン

 アバやセリーヌ・ディオンらを輩出したことで知られる、ヨーロッパ最大の音楽コンテストであるユーロヴィジョン・ソング・コンテスト。今年のコンテストは先月に開催され、イタリアはローマ出身の4人組バンドであるマネスキン(Måneskin)が、イタリア勢としては31年ぶりとなる優勝を果たした。

 マネスキンは、20〜22歳のダミアーノ・デイヴィッド(ボーカル)、ヴィクトリア・デ・アンジェリス(ベース)、トーマス・ラッジ(ギター)、イーサン・トルキオ(ドラム)から成るバンド。デンマーク語で「月光」を意味するバンド名は、デンマーク人とのミックスであるヴィクトリアがメンバーに頼まれていくつか提案した単語の中で、一瞬のうちに彼らを魅了したのが“マネスキン”だったという。メンバーは小学校低学年からの知り合いで、一緒に音楽をやるようになったのは2015年から。ロックやラップ、ヒップホップ、レゲエ、ファンクの要素を多彩に織り交ぜ、フロントマンを務めるダミアーノのソウルフルな声により見事にまとめられたサウンドや、華やかなステージ衣装が人気を集めている。

「Zitti E Buoni」が世界中で大ヒット中

 今回、ユーロヴィジョンで優勝したことをきっかけとして世界中で人気に火がついており、コンテストで披露したシングル「ジッティ・エ・ブオーニ(Zitti E Buoni / 意味:黙ってイイ子にしてな)」が世界中のチャートを席巻している。

 YouTubeにアップされている、コンテストでのパフォーマンス動画は記事執筆時点で驚異の5,000万回以上再生されているほか、13か国のSpotify「トップ50」チャートで1位を獲得し、「トップ50グローバル」では9位にランクインした。また、マネスキンは既にここ日本でも注目を集めており、同曲が6月1日付のSpotify「バイラルトップ50-JAPAN」で2位にランクインしたほか、別のシングル「アイ・ワナ・ビー・ユア・スレイヴ」も同チャートで7位にランクイン。トップ10に2曲を送り込むという快挙を達成した。

 今年のユーロヴィジョンをきっかけに世界的な注目を集めることになった彼らだが、母国イタリアでは2018年にリリースした初のスタジオ・アルバム『イル・バッロ・デッラ・ヴィータ』で大きな成功を収めている。同作はイタリアのアルバム・チャートで初登場1位を獲得したほか、トータル再生数は1億7000万回以上を数え、アルバムはダブル・プラチナ(10万枚以上)に認定されている。さらに、ヨーロッパ・ツアーを行なった際には全80公演中66公演が完売し、計14万人以上を動員した。

 また、今年3月にはセカンド・アルバム『テアトロ・ディーラ Vol.I』をリリースしており、既に1億1,300万回以上再生され、前作同様イタリアのアルバム・チャートで初登場1位、アナログ盤ベストセラー・チャートでも1位を獲得したほか、Spotify「トップ10グローバル・アルバム・デビュー」チャートでも6位にランクインを果たした。

 2021年のうちに、さらなる新作となる『テアトロ・ディーラ Vol.II』もリリースする予定だというマネスキン。イタリアから彗星の如く飛び出してきた未来のロックスターたちに要注目。(フロントロウ編集部)

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