『Lupin/ルパン』シーズン2が遂に配信開始
2021年1月にNetflixで配信開始となり、瞬く間に大ヒットを記録したフランスドラマ『Lupin/ルパン』。
主人公のアサンが、勤勉な父ババカールを陥れたペレグリニ家に復讐を試みるスリリングなストーリー、怪盗紳士アルセーヌ・ルパンを彷彿とさせる鮮やかな犯行、そしてフランスの街並み…。様々な魅力から視聴者の目をくぎづけにした本作のシーズン1は全5話を一気見したという人も多いはず。
そしてついに、シーズン2の配信が開始! シーズン1は、かなり続きが気になる終わり方をしていたため、ファン待望のシーズン2となっている。
『Lupin/ルパン』英語版リメイクは?
そんな大ヒット作品となると、多くの場合に話が出るのが、英語でのリメイク。
例えば、本作の主演であるオマール・シーの名前を世界的なものにした2011年の映画『最強のふたり』は、2019年にアメリカでリメイク作品『THE UPSIDE 最強のふたり/人生の動かし方』が公開された。他にも、スウェーデン発の『ミレニアム』シリーズは、2011年にハリウッド版『ドラゴン・タトゥーの女』が公開され、大人気フランスドラマ『エージェント物語』はイギリスでのドラマ化が決定しているなど、英語圏で他国作品がリメイクされることは多い。
しかし、本作の制作陣やキャストは、リメイクを望んでいないよう。
リュディヴィーヌ・サニエは、劇中で演じたクレールを彷彿とさせる口ぶりで、英語でのリメイクについてたった一言。
「必要ある?」
そしてオマールは、フランスドラマとして作品がヒットしていることに誇りをのぞかせた。
「ドラマはフランス語で公開された。そしてそれは、吹き替えにもなってる。何ヵ国語だっけ?15言語か。そして30ヵ国語で字幕がつけられている。そういうことだよ。この作品はそれで美しいと思うし、それこそが俺たちが誇りに思っているところ。フランスでフランスドラマを作った。それを変えたくない」
また、クリエイターで脚本家のジョーイ・ケイはイギリス出身だが、制作者として、「ある特定の場所で作品を作ることはとても重要。だから(英語版リメイクは)必要ない」と考えていることをプレスインタビューで明かした。
コロナ禍でヒットしたNetflix作品には、『クイーンズ・ギャンビット』や『ブリジャートン家』、『エミリー、パリへ行く』などのタイトルも記憶に残るが、その多くは英語での作品。フランスドラマ『Lupin/ルパン』が大ヒットしたことによって、英語以外の作品も増えることに期待。
(フロントロウ編集部)