多くのセレブが実践し、海外で人気を集めるプチ断食法「8時間ダイエット」を専門家が解説。日本でも話題を呼んでいる8時間ダイエットの人気の秘密と、気をつけるべきポイントをチェック。(フロントロウ編集部)

SNSで話題のダイエット「8時間ダイエット」

 美容や健康、ダイエットのために「ファスティング」を取り入れる人が増えるなか、近年海外では、食事を摂れる時間や日数を制限して長く続けるプチ断食法「インターミッテント・ファスティング(断続的断食)」がブーム。そんなインターミッテント・ファスティングの一種で、日本でもSNSを中心に注目を集めているのが、1日のうち食事を摂ってもよい時間を8時間に設定する「8時間ダイエット」。

画像1: SNSで話題のダイエット「8時間ダイエット」

 海外では「16:8ダイエット」とも呼ばれる8時間ダイエットとは、フィットネスの専門家であるマーティン・バーカン氏が考案した食事法で、毎日の食事時間を約8時間以内に済ませて、それ以外の16時間は水やお茶などの飲み物のみを摂取するというもの。8時間以内であれば、基本的に2食でも3食でも食べられて、糖質や脂質など特定の栄養素を極端に制限する必要もないため、ストレスが少ないのが魅力。

 そのメリットについてNYを拠点に活動する栄養士のローレン・ハリス・ピンカス氏は、「食事時間を8時間に制限すると、カロリーの摂りすぎが自然と防げるから、ダイエット効果が期待できる」と米Healthで説明。そのほかにも、消化器官の休息時間が長くなって腸内環境が改善したり、代謝がアップしたりとたくさんのメリットがあるのだという。

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 8時間ダイエットは、モデルのロージー・ハンティントン・ホワイトリーをはじめ、ハル・ベリーやコートニー・カーダシアン、ジェニファー・アニストン、ヒュー・ジャックマンなど数多くのセレブが、パーソナルトレーナーからオススメされて実践。このダイエットのファンだというヴァネッサ・ハジェンズは、「最初の2週間は辛かったけれど、慣れてからは活力が上がったように感じて、身体が軽くなったから始めてよかったと思う」と英Popsugarで話している。

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 そんな8時間ダイエットで結果を出すためには、注意するべきこともあるという。

食べる食品と時間帯には注意して

 8時間ダイエットをするうえで注意が必要なのが、8時間におさまっていれば何を食べてもいいというわけではないこと。

 栄養学の研究を行なう医学博士のクリス・ガンナー氏は、「細かくカロリーを計算する必要がないとは言っても、加工食品をたくさん食べたり、あまりにもカロリーが多すぎたりすると、思うような結果が得られないと思う」と米Healthlineで説明。我慢しすぎる必要はないものの、あくまで栄養バランスの整った健康的な食事を心がけることが大切だという。

画像: 食べる食品と時間帯には注意して

 そしてもうひとつ多くの専門家が注意すべきと明かすのが、食べてもOKな8時間をいつに設定するかということ。イリノイ大学シカゴ校の栄養学准教授であり、ファスティングについての研究を12年以上続けているクリスタ・バラディ氏は、「できるだけ早い時間に設定することが、成功させるコツだと思う」と米Todayでコメント。

 8時間に制限したとしても、夜遅い時間に食べすぎると脂肪がつきやすい傾向があるため、18時~20時頃までに食事を終わらせるのが理想的だという。

 ちなみに8時間ダイエットを無理なく始めるには、最初から週7日すべて行なうのではなく、週3日からなど少ない日数から始めて身体を慣れさせていくのもオススメだそう。夏に向けてダイエットをしたいなら、専門家のアドバイスも参考にしながら取り入れてみて。(フロントロウ編集部)

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