MCU映画初登場から10年を経て、初の単独映画となる『ブラック・ウィドウ』が公開される主演のスカーレット・ヨハンソンが、MCU作品におけるブラック・ウィドウの描かれ方の変化を語った。(フロントロウ編集部)

初となる単独映画が公開されるスカーレット・ヨハンソン

 度重なる延期を経て、映画館とディズニープラスプレミアアクセスにて2021年7月9日(金)に同時公開されるMCUの新作映画『ブラック・ウィドウ』。公開まで1ヶ月を切ったなか、米Bustleが2019年に同作の撮影現場を訪れた時に主演のスカーレット・ヨハンソンとエレーナを演じるフローレンス・ピューを取材したインタビュー記事が公開された。

画像: 初となる単独映画が公開されるスカーレット・ヨハンソン

 2010年に公開されたMCU映画『アイアンマン2』で初登場して以来、およそ10年以上を経てついにブラック・ウィドウ単独での映画が公開されるわけだが、「もし10年前に作っていたら、大きく違ったことになっていたと思う」とスカーレットは米Bustleに話す。「みんな同意してくれると思うけど、当時はもっと退屈な時代だった」と続けたスカーレットは、「実際、私はこの時代に作れていることにすごく感謝しているの。リアルなことについての映画を作ることができているからね」と続け、今の時代だからこそのリアルさを作品に反映できていると語った。

 スカーレット演じるブラック・ウィドウが、フローレンス演じる妹分のエレーナに「バトンを渡す」物語であることが判明している映画『ブラック・ウィドウ』。ブラック・ウィドウとエレーナはもともと、原作ではライバルとして登場するのだが、スカーレットとしては、キャラクター同士を対立させるのは時代遅れだと感じたそうで、「それは私が探求したいと思うようなことではなかったし、オーディエンスが求めているものじゃないと感じたの」とした上で、2人を対立関係ではなく、「共通の経験や知識に基づいた関係性」として描くことにしたとも明かした。

10年前は性的に描かれていたとスカーレット

 インタビューのなかで、スカーレットは映画『アイアンマン2』で初登場した時のブラック・ウィドウことナターシャ・ロマノフの武器は「性的な魅力」だったとした上で、「時間の経過と共にそれは変化していった。彼女の強みは、実際にはその繊細さだったの」とも語っている。

 「『アイアンマン2』を思い返してみると、楽しかったけど、キャラクターはとても性的に描かれていた」とスカーレットは米Bustleに語っている。

 「彼女は所有物か、もしくは性の対象のように話されていたよね。もしかしたら当時は、実際には褒め言葉として受け取っていたかもしれないけど。私の考えは今とは違っていたから。多くの若い女性たちがそうであるかもしれないように、私はそういうコメントによって自分の価値を測っていたからね」と、当時は今のような知見がなかったため、性的な対象として見られることを「褒め言葉」として捉えていた自分がいたとしつつも、、そうした状況が変化したことは喜ばしいとして、次のように語った。

 「そういう変化の一部になれたことを嬉しく思っているし、(当時の状況とは)正反対の場所から出てきて、昔ながらの物語の一部になりながらも、進化できたことを嬉しく思ってる」。(フロントロウ編集部)

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