コロナ禍での女性起業家にスポットライト
SK‐Ⅱが今年立ち上げたフィルムスタジオSK‐Ⅱ STUDIOは、日本を代表する映画監督の是枝裕和監督が、競泳選手の池江璃花子の復帰までの道のりを描いた「センターレーン」や、6組の世界トップアスリートたちが困難に立ち向かう姿を描いた6篇のアニメーション作品「VSシリーズ」を公開し、大きな話題を呼んできた。
そして、SK‐Ⅱ STUDIOの本年最後となる作品が、「それぞれのスタジアム(BEYOND THE STADIUM)」。コロナ禍で厳しい現状にさらされている女性起業家・事業主たちの挑戦にスポットライトを当てている。
コロナ禍において、世界の女性経営者の87%が悪影響を受けており※1、さらにオリンピックの延期が行なわれた日本においては、女性起業家は以前から置かれている厳しい環境に拍車がかかっている。日本の女性就業者のうち個人事業主の占める割合は4.4%とG7諸国の中で最も低い数値になっており、OECD諸国の平均を大きく下回っている。また、女性就業者の 22%が自分でビジネスがしたいという意欲を示している一方で、女性就業者の中での自営業者の割合は 5.3%にとどまっている※2という結果も出ている。
※1 MasterCard Index of Women Entrepreneurs (MIWE) 2020
※2 Entrepreneurshipat a Glance 2016, OECD Publishing, Paris.
そんな状況のなか「それぞれのスタジアム」では、5名の女性起業家・事業主にスポットライトを当て、コロナ禍の困難のなかにありながらも、諦めず、夢に向かって力強く歩みを続ける姿を描く。作品のナレーションは、SK‐Ⅱの長年のアンバサダーとして知られる桃井かおりが務めている。
さらに、SK-Ⅱによるバーチャルシティ「SK‐Ⅱ CITY」に新たに「#CHANGEDESTINY ストリート」が出現し、そこにはこの5名の女性起業家の店舗が登場。ストーリーやこだわりの商品などがチェックでき、動画作品とクロスオーバーさせたユニークなプロジェクトになっている。
#CHANGEDESTINY 資金で女性起業家をサポート
また、動画やSK‐Ⅱ CITYでの展開以外にも、SK‐Ⅱは女性起業家・事業主をサポートすることを発表。
SK-ⅡはSK-Ⅱ STUDIOの設立にあたって、本年度は50万ドルを上限に#CHANGEDESTINY 資金を発足し、女性を支援する団体をサポートすることを発表していたが、今回この資金を、コロナ禍で影響を受けた中小ビジネスを経営する女性起業家・事業主の支援に活用することを発表した。
SK-Ⅱとともに女性支援のプログラムを実施するのは、新たなイノベーションが起こるスタートアップ・エコシステムのグローバル拠点都市を目指す渋谷区と、東京を拠点とする女性起業家ネットワークを運営するmeeTalk。
「学ぶ」、「つながる」、「発信する」という3つのアプローチで、中小ビジネスを経営する女性起業家・事業主の支援に取り組んでいく。第1弾プログラムは、7月21日に実施するキックオフイベントを皮切りに、約1か月間にわたり実施する予定となっている。
SK-Ⅱ CITY:https://city.sk-ii.com/
(フロントロウ編集部)