DIESELに新デザイナーが就任
2020年10月、DIESELの新クリエイティブ・ディレクターに、Y/PROJECT(ワイ・プロジェクト)で知られるグレン・マーティンスが就任。
そして、2022年春夏コレクションにて、マーティンスによる初めてのDIESELのフルコレクションが発表された。ファーストコレクションとなるため開催前より注目度が高まるなか、2021年6月21日、ミラノからのライブストリーミングでショートフィルムによって発表。
現実と夢が溶け合うトリッピーなアートフィルム
初のランウェイ・コレクションの場となったフィルムでは、現実と夢の境界線が曖昧に描かれ、見慣れていながらも少し歪んだ環境の中を移動していく主人公を追うなか、次々とコレクションのルックが登場する。
ジェンダーレスでサステナブルなコレクション
このストーリーの中には、マーティンスの焦点でもあるデニム、ウィメンズウェア、メンズウェア、そして実験主義のすべてが描かれている。マーティンスのコンセプトは、DIESELの大胆でアイロニカルな歴史をコンテンポラリーに解釈すること。とくに、オールジェンダーへのアプローチ、ヘリテージコンポーネント、そして新たにローンチする「DIESEL LIBRARY」が大きな特徴になっている。
「DIESEL LIBRARY(ディーゼル ライブラリー)」は、DIESELのコアでもあるデニムウェアをジェンダーレスで長く着用できることを特徴とした、サステナブルなコレクションコンポーネントのひとつ。各シーズンでコレクションのベースラインとなっていく「DIESEL LIBRARY」は、ブランドの新しいサステナビリティ・フォワードの理念を反映し、購入頻度を減らし長く着ることができる永久普遍なワードローブを提供していく。
実験的で独創的なアイテムが並ぶ
コレクションのハイライトは、Tシャツやドレスをまとめる織り込みのベルトのアクセント。ガーメントの切り込みに沿ってループ状に配置されたベルトはバックボーンのような役割を果たし、それぞれのアイテムに独創的な新しいドレープとフォルムを生み出す。
ハイウエストやミディアムライズの5ポケットデニムのパンツにはさまざまなウォッシュが施され、カウボーイブーツやポインテッドトゥのブーティと一体化したものも。
また、DIESELのデッドストックデニムを再利用し、手の込んだラティス・ディテールやスモッキングを施した床を這うようなトップコートなど、アップサイクルのアイテムも多く登場。アップサイクルされたジャージー素材のカットソーを染色して、新たなジャンパーやボンバージャケットを生み出した。
DIESELのヘリテージを再解釈したレーザープリントも大胆に取り入れ、ブレザー、シャツ、デニムパンツにはレイヤーとシームのだまし絵のような効果を生み出し、セカンドスキンのようなジャージーには、デニムのウォッシュ加工やDIESELのアーカイブパッチを全面的にプリントしている。
またDIESELのロゴがエンボス加工されたデニムシリーズは、マーティンスの作品に彫刻的な側面を加えた。より実験的で知性に訴えるスタイルへと変化していくなかで、プリントやスモークカラーのオーガンジーピースはひび割れたペイントモチーフが施されており、重要なルックとなっている。
実験的で大胆なクリエイティヴィティと、DIESELのヘリテイジ、そして妥協のないヴィジョンが強く表れた、マーティンスによるファーストコレクション。DIESELの次なる進化のチャプターに注目が集まっている。
キールックのセレクションは2021年9月より、厳選された主要な店舗とDIESELオンラインストアで販売される予定。
The short film’s credits
Director – Frank Lebon / Art Director – Christopher Simmonds / Photographer – Larissa Hofmann /
Set Designer – Jabez Bartlett / Stylist – Ursina Gysi / Hair – Cyndia Harvey / Professional haircare by Wella / Makeup – Inge Grognard / Casting – Midland Agency / Music Director – Leon Vynehall / starring Ella Snyde
ディーゼル公式サイト:www.diesel.co.jp
(フロントロウ編集部)