アマゾンから大量に届いた身に覚えのない荷物の怪
連日のように、アマゾンから頼んでもいない商品が大量に届くという奇妙な体験をした、米ニューヨーク在住の女性、ジリアン・カナン。
元々、ジリアンは自分のビジネスのためにアマゾンで頻繁に注文していたが、6月に入ってから注文していない商品が玄関先に大量に届くようになった。なかには巨大な配送トラックから荷台に乗せられてやってきたものもあったそうで、これまでに届いた荷物の数はなんと100個以上。でも、こうなる前になんとかできなかったのか?
ジリアンによると、不審な荷物を受け取り始めて間もない頃、アマゾンに電話して荷物を送り返そうとしたが、アマゾンから“あなたの家に届いたものだから、正式にあなたのものです”と説明され、まともに取り合ってもらえなかったという。
その後も荷物は届き続け、アマゾンの倉庫から送られてくるものもあれば、UPSや郵便局から送られてくるものもあったが、どの荷物も共通してラベルに差出人や返送先が書かれていなかった。ジリアンいわく、何が起こっているのかを調べるために、一時、毎日のようにアマゾンの担当者と話し、追跡番号を調べ、バーコードをスキャンして犯人探しをしていたそう。
「最初は詐欺、もしくは誰かが倉庫を片付けるために(倉庫の中身を)私宛てに全部送りつけてきたのかと思っていました。でも、送られてきたのがすべて同じ商品だったので、多分そのどちらでもないなと感じました」。米NBCの取材に対してこう語ったジリアン。では、一体なぜジリアンの自宅に頼んでもない商品が大量に届いたのか?
結局のところ、真相はいまだに解明されていない。ただし、ジリアンが一連の出来事についてFacebookに投稿し世間の注目を浴びたことがきっかけで、ようやくアマゾンが“介入”することに同意。送り主を突き止めたアマゾンが配送先からジリアンの住所を削除してくれたおかげで、平穏な日々が戻ってきた。
ちなみに、少なともジリアンは今回の件を「おもしろい」と思ったようだが、頼んでもいない商品が延々と届き続けたうえに、真相もわからずじまいだなんて、はっきり言ってコワすぎる…。
気になる箱の中身はというと、子供用のマスクフレーム。処理に困ったジリアンはこれを使って何かポジティブなことはできないかと考え、ビジネスパートナーと相談して、マスクフレームとマスクをセットにしたキットを小児病院に寄付することに。
アマゾンにキットに必要な残りの備品を寄付してもらえないかと相談したものの、拒否されてしまったというジリアンだが、現在も粘り強く交渉を続けていることを明かしている。(フロントロウ編集部)