性差を超えた美しさを追求するクィアたちが手がけるコスメブランドを4つご紹介。美容業界に新たな風を吹き込む存在として注目度が高まっている。(フロントロウ編集部)

クィアたちが作り出す新たな美の可能性

 クィアとは、性的マイノリティを表す「LGBT」に新しく最近加わった「LGBTQ」の「Q」のことで、使う人によって意味が変わるが、現代においては「異性愛者」や「心と体の性が一致している人」以外の人のことを意味することが多い。

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 じつは、そんなクィアたちが手がけるコスメブランドは年々増加しており、従来のコスメブランドにはない「新しい美の可能性」を提案してくれると、いま海外の美容業界で大きな話題を呼んでいる。

 そこで、今回は6月のプライド月間を祝して、クィアならではの感性や創造性を発揮しつつ、新しい価値を創造する4つの人気コスメブランドを紹介。

Dragun Beauty(ドラグン・ビューティー)

 メイクアップアーティストで人気美容ユーチューバーのニキータ・ドラグンは、あらゆる体形、肌の色、セクシュアリティを持つコスメ好きたちをエンパワーメントしてくれるコスメブランドとして、2019年に自身の名を冠した「Dragun Beauty(ドラグン・ビューティー)」を設立。

 同ブランドの製品にはコントゥア―パレット、リップスティック、フェイスパウダーなどを取り揃えており、なかでも肌の色ムラをカバーする「コントロールカラー」には強いこだわりをもっているそうで、メイクをする人すべてにとって使いやすい色を厳選しているという。

Fluide Beauty(フルイド・ビューティー)

 2018年創立のFluide Beauty(フルイド・ビューティー)は、「Makeup For Everyone(みんなのためのメイクアップ)」をブランド理念として掲げ、だれもが楽しく自由に、そして明るくパワフルな気持ちになれる新たなメイクアップ製品を提案。

 同ブランドのクリエイティブディレクターを務めるデヴ・ドイは、フルイド・ビューティーの商品撮影、モデリング、マーケティング戦略、および製品開発を担当しており、クィアが持つ美しさを見せることで、人々が自分自身の個性を表現するきっかけとなり、自己表現の可能性を広げていきたいと考えているという。

W3LL People(ウェル ピープル)

 メイクアップアーティストのシャーリー・ピンクソンが共同設立した、テキサス発のクリーンビューティーブランド「W3LL People(ウェル・ピープル)」。

 緑茶、ターメリック、ローズヒップなど厳選された植物由来の原料を用いた高性能のコスメやスキンケアの研究に注力しており、100%植物由来やグルテンフリー、ノントキシック(毒性フリー)など、肌にも環境にも優しい幅広い種類のメイクアップ製品とスキンケア製品を提供している。

Freck Beauty(フレック・ビューティー)

 Freck Beauty(フレック・ビューティー)は、世界初の“そばかす”専門のビューティーブランド。肌の欠点として捉えられがちな“そばかす”をチャームポイントとし、キュートなそばかすが簡単に作れるリキッドペンから、そばかすを引き立てるクリームチークまで幅広い商品を展開する。

 フレック・ビューティーの創業者であるレミは「フレック・ビューティーは、私の長年にわたるそばかすへのこだわりから生まれました」と米The Zoe Reportsでコメント。

 続けてレミは、「自分のビューティー・ブランドを持つことになるとは夢にも思っていませんでしたが、あるとき、業界には従来のルールに縛られない態度を持つ、真にインクルーシブ(包括的な)なブランドが欠けていることに気づきました。それがまさにフレック・ビューティーの誕生です」と明かした。

 今までにない新しい発想でメイクの可能性を広げるクィアたち。残念ながら、Fluide BeautyとW3LL Peopleはアメリカ国内のみの販売となっているけれど、それ以外のブランドは大手コスメ通販サイトのセフォラ(Sephora)やビューティー・ベイ(Beauty Bay)で日本からも購入できるので、気になる人はぜひチェックしてみて。(フロントロウ編集部)

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