人気ゲーム『Fallout 4』に登場するジャーマンシェパード、「ドッグミート」のモデルになった犬が亡くなったことを元開発者が発表した。(フロントロウ編集部)

『Fallout 4』のドッグミート

 ベセスダ・ソフトワークスの大人気ゲーム『Fallout 4』に登場した“ドッグミート”のモデルとなった犬のリバーが亡くなったことがわかった。2021年6月27日、『Fallout』シリーズの元開発者であるジョエル・バージェスが自身のツイッターで報告した。

 ジョエルは、「私は今日、多くの人が『Fallout 4』のドッグミートとして知っているリバーに別れを告げました。心がボロボロだという表現では足りませんが、ここで彼女を賞賛するつもりはありません。ツイッターでは、彼女があのゲームに与えた影響を振り返るのが適切だと思いました。(それに、失った悲しみについて話すよりもゲームの開発について話す方が楽ですから)」

 ジョエルはそのツイートに続けて、ドッグミートを演じたリバーがいかにチームにとって大切な」存在であったかを語った。

 ドッグミートを演じたリバーは、プロの俳優犬ではなく、スタッフのひとりが飼っていた犬。当初チームは警察犬などプロの犬を参考にしていたそうだが、リバーがスタジオに現れて会議にも参加するほどの常連メンバーになってから、多くのスタッフのあいだで、“ドッグミート=兵器”ではなく“ドッグミート=仲間”という意識が芽生えはじめ、リバーの性格をアイディアに取り入れるスタッフが次第に増え始めたという。

 そして2016年、リバーは『Fallout 4』のドッグミート役で、CWのワールドドッグアワードのトップビデオゲームドッグ賞を受賞。当時、開発元のベセスダソフトワークスも、リバーの受賞を賞賛していた。

 そしてこちらが、ドッグミートのメイキング映像。生前のリバーの様子が見られるだけでなく、そのモーションは非常に正確にゲームに反映されているということがわかる。

 ジョエルは20にも及ぶ連投ツイートをして、最後に「ドッグミートはテザー(綱)です。ドッグミートは、あなたと世界とをつなぎ、常にあなたのそばにいて、あなたを家族のもとに導き、あなたの期待に応えます。彼はあなたが安全で、幸せであることを望んでいます。言い換えれば、彼はあなたを愛しているのです。そして、その愛がリバーの遺産であるならば、私は満足しています」と、締めくくった。(フロントロウ編集部)

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