シンガーのアリアナ・グランデが、オンラインカウンセリングサービスを提供するBetterHelpと協力して、約1億円相当の無料セラピーを提供することを発表。(フロントロウ編集部)

アリアナ・グランデが約1億円相当の無料セラピーを提供

 キュートなルックスと圧倒的な歌唱力で日本でも高い人気を誇る、シンガーのアリアナ・グランデが、BetterHelp(ベターヘルプ)と協力して、100万ドル(約1億円)相当の無料セラピーを提供することを発表した。Better Helpはオンラインカウンセリングサービスで、メンタルヘルスに悩む人にとって、セラピーをより身近なものにすることを目標としている。同社によると、アリアナは今回の取り組みに対して一切報酬を得ていないという。

 以下、アリアナのメッセージの全訳。

 「BetterHelpと協力して、100万ドル分の無料セラピーを提供することになったの!セラピーは一部の恵まれた人たちだけでなく、誰もが利用できるものであるべきだと思う。この取り組みは根本的な問題の解決にはならないかもしれないけど、セラピーに足を踏み入れるきっかけを作ることで、みんなが安心して助けを求めることができるようになればと思ったの。そうすることでみんなの心の中にある自己批判を取り除くことができたらなって。興味がある人はこの機会にぜひ、betterhelp.com/arianaにアクセスして、資格を持ったセラピストによるカウンセリングを1ヵ月間無料で受けてみて。ちなみに、(1ヵ月を過ぎたら)更新して継続するかどうかを選べるにようになってるから。これが出発点となって、みんなが自分の生活の中にセラピーのためのスペースを作って、続けることを願ってる。癒しを得るまでの道のりは平坦じゃないし簡単ではないけど、あなたには努力と時間をかける価値がある。約束する!BetterHelpには感謝しかない。これからも一緒に仕事ができることを楽しみにしてる」

 アリアナは、2017年にマンチェスター・アリーナ公演で起きたテロ事件の後、PTSDに苦しんだことを明かしており、以来、インタビューやSNSなどを通じて自身が抱えるメンタルヘルスの苦悩をオープンに話してきた。今年5月のメンタルヘルス意識向上月間にも、メンタルヘルスに関する情報やリソース、ホットラインなどをまとめた画像をインスタグラムで公開し、「メンタルヘルスに関する偏見をなくし、助けを求めることを普通にしよう」と呼びかけていた。

画像: アリアナ・グランデが約1億円相当の無料セラピーを提供

 ちなみに、アリアナがファンのために行動を起こすのは今回が初めてではなく、昨年、新型コロナウイルスによるパンデミックの影響で生活に困窮する人たちを救うべく、個人間での送金が簡単にできるアプリ「Venmo(ベンモ)」を通じて、数十人のファンに寄付をしている。額は大体500ドルから1,000ドルで、実際にアリアナから現金を受け取ったというファンは、「アリアナが連絡をくれて、私の1ヵ月分の給料を立て替えてくれた」と米PageSixに明かしている。(フロントロウ編集部)

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