アメリカの音楽シーンを席巻している期待のシンガーソングライターであるオリヴィア・ロドリゴに、複数の盗作疑惑が浮上。自身の作品との類似を指摘された大御所シンガーのエルヴィス・コステロが、オリヴィアを擁護するコメントを投稿した。(フロントロウ編集部)

オリヴィア・ロドリゴに盗作疑惑が浮上

 5月21日に待望のデビューアルバム『サワー』をリリースし、全米と全英のアルバムチャートで首位を獲得したのみならず、全米シングルチャートのトップ10にアルバムから3曲を送り込むという快挙も達成したオリヴィア・ロドリゴに、いくつかの盗作疑惑が浮上した。

画像: オリヴィア・ロドリゴに盗作疑惑が浮上

 そのうちの一つは、アルバムのオープニングを飾る1曲「brutal」に向けられた疑惑で、この曲が、ロックの殿堂入りも果たしているエルヴィス・コステロ(66)による1978年リリースの楽曲「Pump It Up」に類似しているのではないかというもの。

 エルヴィス・コステロによる「Pump It Up」の音源はこちら。

エルヴィス・コステロがオリヴィア・ロドリゴを擁護

 一部では、「brutal」で使われているコードが「Pump It Up」のコードと似ていると指摘されており、ツイッターのあるユーザーからは、オリヴィアがエルヴィスの楽曲のコードを「そのまま」使ったとする批判も寄せられた。

画像: エルヴィス・コステロがオリヴィア・ロドリゴを擁護

 すると、コードを借用されたのではないかと指摘されたエルヴィス本人が、このツイートに反応。「僕としては構わないよ」と、たとえオリヴィアが自身のコードをそのまま使っていたとしても問題ないと返信した上で、「ロックンロールはそうやって動いてきたんだからね。別のスリルの壊れた破片を拾って、新しい玩具を生み出すんだ。僕はそうしてきたよ」と続け、自身はこれまで、素晴らしい作品の断片をインスピレーションとして新たな作品を生み出してきたと綴り、オリヴィアを庇った。

 さらにエルヴィスは、ボブ・ディランによる1965年の楽曲「Subterranean Homesick Blues」と、チャック・ベリーによる1956年の楽曲「Too Much Monkey Business」のタイトルもそれぞれハッシュタグで添えて、「brutal」が参照したかもしれない「Pump It Up」もまた、これらの2曲にインスピレーションを得たものだと締め括った。

コートニー・ラヴからは嫌味を言われたオリヴィア

 一方、オリヴィアに浮上した盗作疑惑はこれだけでなく、本日6月30日にYouTubeで公開されたイベント「サワー・プロム・コンサート・フィルム(SOUR Prom Concert Film)」を発表した際には、その告知画像が、ロックバンドであるホールが1994年にリリースしたアルバム『リヴ・スルー・ディス(Live Through This)』のアートワークに似ているとして、バンドのフロントウーマンであるコートニー・ラヴから批判の声が寄せられた。

画像: 『リヴ・スルー・ディス』のアートワーク。 ©️Geffin Records

『リヴ・スルー・ディス』のアートワーク。

©️Geffin Records

 コートニーは、花束を持ったプロム・クイーンがマスカラの涙を流しているという「サワー・プロム・コンサート・フィルム」のアートワークについて、同様のメイクがなされている『リヴ・スルー・ディス』のアートワークに類似しているとして、「違いを発見して! #双子だね」というコメントを添えて、オリヴィアのアートワークをインスタグラムに投稿した。

 まるでオリヴィアのアートワークとの類似性を喜ぶような口ぶりのコメントだが、実はそうではなく、コートニーはその後、フェイスブックへの投稿で「オリジナルのアイディアを盗んでおきながら、許可を求めないなんて失礼。そこには優雅さなんて少しも感じない。私は怒ってはいないの。私の身には常に起きることだから。だけど、これは悪い形だったね」とコメント。オリヴィアから許可を求める連絡は受けていないと批判した。

 一方、オリヴィアとしては、あくまでも大好きな作品へのオマージュであるようで、コートニーのインスタグラムに「あなたのことも、『リヴ・スルー・ディス』のことも大好きなんです」とコメント。コートニーはそれに対し、「オリヴィア、どういたしまして。私のお気に入りの花屋さんは、ロンドンのノッティング・ヒルにあるよ! あなたからのメッセージを楽しみにしてるね!」と返信した。

 また、オリヴィアは、デビューアルバム『サワー』からのサードシングル「good 4 u」のアートワークとミュージックビデオが、米インディーバンドのポム・ポム・スクワッドのスタイルと類似しているとも指摘されている。

 エルヴィス・コステロが指摘した通り、音楽は歴代のアーティストたちが先代からのインスピレーションを引き継いで発展してきたもの。テイラー・スウィフトの大ファンであることを公言するなど、デビュー当初から憧れのスターたちへの愛を全面で表現してきたオリヴィアも今回、そうした歴代アーティストたちの例に漏れず、自身の作品でリスペクトするアーティストたちへのオマージュを捧げたようだが、盗作ではないかとする意見も寄せられることとなった。

 現時点で、ホールやポム・ポム・スクワッドとの類似性についてオリヴィアの側から正式なコメントは発表されていない。(フロントロウ編集部)

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