アメリカ合衆国が、パスポートのジェンダーの欄に女性・男性ではない第3の性別の選択肢を追加することを発表した。(フロントロウ編集部)

ノンバイナリーやインターセックスの人などのために第3の性別を追加へ

 米国務省が水曜日、ダイバーシティ(多様性)とインクルージョン(包括性)を念頭に置いた新たな方針を発表した。まず、水曜日の発表以降、米パスポートを申請する場合は医師の証明書を提出する必要なく、申請者自身がジェンダーを「M(男性)」または「F(女性)」とチェックできるように。

 さらに今後、申請者は女性の「F」でも男性の「M」でもない第3のジェンダー「X」を選択できるようになるという。

 「LGBTQI+の人々を含むすべての人々の自由、尊厳、平等を促進することを約束します」とした国務省は、「ノンバイナリー、インターセックス、ジェンダーノンコンフォーミングの人のためのジェンダーマーカーをこれらのドキュメントに追加するプロセスは技術的に複雑で、大規模なシステムアップデートには時間がかかります」と、時間がかかる作業であることを認めたうえで、「この目標を達成するための最善の方法を検討しています」と約束した。

 さらに、第3のジェンダーがパスポートに記載された後は、国民がスムーズに旅行できるように「省庁間の連携を強化してまいります」と、その後のサポートにも力を入れていくとした。(フロントロウ編集部)

※「X」というジェンダーについて誤解を招く表記があったため修正しました。

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