アメリカのあるマクドナルドが、6日間にわたって無料でドリンクを提供することを発表。その理由が粋すぎる。(フロントロウ編集部)

マクドナルドが6日間無料でドリンクを提供した理由

 アメリカのオハイオ州、ウェスト・バージニア州、ペンシルベニア州、メリーランド州の4州にある200以上のマクドナルドの店舗にて、米現地時間6月21日〜26日の6日間にかけて、一斉にあるキャンペーンを実施した。それは、1ドル(約110円)以上のオーダーした人を対象に、無料でミニッツ・メイド・スラッシーのSサイズをプレゼントするというもの。

 スラッシーは、アメリカのマクドナルドで販売されているドリンクのメニューで、凍らせたジュースから作られるフローズンのドリンク。今回、4つの州にあるマクドナルドの店舗でそのSサイズを無料でプレゼントするという大盤振る舞いのキャンペーンが行なわれたのだが、1ドル以上のオーダーという条件に加えて、このプレゼントをもらえる人たちの“職種”にも条件が。

 それは、“教職”についていること。

画像: マクドナルドが6日間無料でドリンクを提供した理由

 アメリカの学校は、ほとんどが3月に終業を迎える日本の学校とは異なり、毎年5月〜6月が卒業シーズンとなっており、今回のスラッシー・プレゼントは、新型コロナウイルス禍で例年とは異なる状況に対応し、地元の子どもたちに教育をしてくれた教師たちを労うためのキャンペーンとなっている。

 地元の住民たちに献身的なサービスを提供してくれている地域のリーダーたちに感謝を示すためにマクドナルドが行なっている、「Community Champions(コミュニティ・チャンピオンシップ)」プログラムの一環となっていて、マクドナルドのダン・デリガッティ氏は次のように述べている。「私たちのレストランはいつだって、コミュニティにとっての集いの場で、家族や友人、隣人たちと一緒に、毎日の心地良い瞬間を共有できる場所でした。先生方がいかに感謝されているかを示せることを、私たちは名誉に思います」。

 マクドナルドでは昨年、新型コロナウイルスによるパンデミックが発生した時にも、「Thank You Meal(サンキュー・ミール)」と銘打ったキャンペーンを実施して、最前線で感染拡大を防止する活動にあたったフロントワーカーたちに1,000万食以上の食事を提供していた。

 新型コロナウイルスの影響で休校を余儀なくされるなど、例年とは違ったオペレーションのなかで学校教育を維持した先生たち。無料のドリンクは小さな思いやりかもしれないが、受け取った先生たちの心には温かい気持ちになったのでは。(フロントロウ編集部)

 

 

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