ファミリー大集合の『ワイルド・スピード9』
8月6日に公開が迫る『ワイルド・スピード』シリーズ最新作の『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』では、“ファミリー”がカギ。
ヴィン・ディーゼル演じるドミニクと、ジョーダナ・ブリュースター演じるミアの兄弟ジェイコブが、敵としてシリーズ初登場。さらには、死んだと思われていたハンが復活し、『ワイルド・スピードX3 TOKYODRIFT』よりショーン・ボズウェル、アール、トゥインキーも超久しぶりの再登場を果たす。
サン・カン、休暇から戻ってきたら…
とくにハンの復活は、予告編解禁まで厳重に隠されていたトップシークレットであり、ハンを演じるサン・カンは、撮影現場で開かれていたキャストやスタッフの誕生日パーティーへの参加も禁止されていたほど。
そのため、遠くからパーティーの様子を眺めるしかなかったという少し切ない思い出があるというサンだが、一方でキャリア最高の出来事も起こったという。米EWのインタビューでサンが明かした。
「最高だったこと、僕のキャリアで起こったことで最高だったことの1つは、『ワイルド・スピード9』の撮影中に、家に帰って家族に会うためなどに数週間の休みをもらったんだけど、その後(撮影現場に)戻ってきて、トレーラーを見渡したら、いつもと違う紅茶があったんだ。イングリッシュティーだった。(紅茶ブランドの)PG Tips、安いイングリッシュティー。他にも食器なんかがあった。そして下を見たら、そこにはヘレン・ミレンのサインがあった。
彼女が僕のトレーラーを2週間使ってたんだ。紅茶を飲んで。僕のトイレを使って。ベッドは使ってなかったけど、でもトレーラーは僕らのものだった。彼女のために紅茶を作って、そこに座り、“わあ。これがオスカー俳優が飲むものなのか”ってね。あれはすごく最高だったよ。信じられなかった。すごく良いことだった」
ヘレン・ミレンは、ハンの宿敵で、ジェイソン・ステイサム演じるデッカード・ショウの母親であるマグダレーン・ショウを演じている。ヘレンといえば、これまでにアカデミー賞、エミー賞、トニー賞を何度も受賞した演劇の三冠王であり、2003年には大英帝国勲章を受勲し、デイムの栄誉称号を得ている超大御所。
サンは、『ワイルド・スピード』の進化には、後から加わった素晴らしい俳優たちの影響があると考えており、そのなかでもヘレンは彼が尊敬する俳優だという。そんなヘレンが自分のトレーラーを使っていたと気づいた時のサンの感動は、相当なものだったはず。
サンがヘレンのために紅茶を作っている姿を想像すると、なんだかほっこりしてくるエピソードだが、『ワイルド・スピード』ほどの作品で、ヘレンとサンが専用のトレーラーを使っていなかったことには驚き。しかし結果的にサンの心に残る思い出となったよう。
ちなみに『ジェットブレイク』では、ヘレン念願の“マグダレーンが車をぶっ飛ばすシーン”もある。
見どころ盛りだくさんすぎて、もはや見どころしかない『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』は、8月6日に全国公開予定。
(フロントロウ編集部)