映画『ハリー・ポッター』シリーズでラベンダー・ブラウンを演じた俳優のジェシー・ケイブが、同シリーズの撮影中に経験した辛い体験を告白。シリーズの撮影中に体重が増加したことがきっかけで、「別の生き物のように扱われた」ことを打ち明けた。(フロントロウ編集部)

『ハリー・ポッター』撮影中に体重が増加したというジェシー・ケイブ

 映画『ハリー・ポッターと謎のプリンス』でラベンダー役に抜擢され、その後、続編となる『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 1/PART 2』にも出演したジェシー・ケイブ。2009年に公開された『謎のプリンス』では、ルパート・グリント演じるロン・ウィーズリーと恋人を演じたことでも話題になったが、ジェシーによれば、同作の撮影後、2010年公開の『死の秘宝 PART 1』を撮影するまでの期間に体重が増加したのだという。

画像: 2009年、『ハリー・ポッターと謎のプリンス』で共演したハーマイオニー役のエマ・ワトソン(中央)と、ジニー役のボニー・ライト(右)と写真に収まるジェシー・ケイブ(左)。

2009年、『ハリー・ポッターと謎のプリンス』で共演したハーマイオニー役のエマ・ワトソン(中央)と、ジニー役のボニー・ライト(右)と写真に収まるジェシー・ケイブ(左)。

 作家としても活動しているジェシーは今回、自身の新刊『Sunset(原題)』についての英The Independentとのインタビューのなかで、『ハリー・ポッター』シリーズ撮影時に経験した「不快な体験」についても語り、体重が増加した時のことについて、「『ハリー・ポッター(と謎のプリンス)』を撮影した後で、かなり体重が増えたんです。食べないという選択をしなかったので。それに、成長期でもあったので、それは自然なことでもありました」と振り返った。

 ジェシーの言う通り、成長期に身体が大きくなるのは自然なことだが、体重が増加したことで、体重が増加する前とは「違う生き物のように扱われました」とジェシーは打ち明けている。「あれは酷かったですね。以前と同じサイズのジーンズが入らないことを知って、一番不安を感じていたのは私でした」。

 「当時は、(日本でいうSサイズにあたる)サイズ8よりも大きい女優なんていない時代でした」と、当時は女性俳優たちに痩せていることが求められていた時代だったとジェシー。「前の映画では私もそうだったのですが、その時には(日本のLサイズにあたる)サイズ12になっていました」と、シリーズの間でサイズが大きくなったと明かした上で、「そういうわけで、あれは恐ろしかったです。本当に不快な体験でした」と振り返った。

 周囲に求められていた体型ではなくなったことで、ジェシーは不安を抱えることになったといい、「少しでも大きくなってしまえば、旬ではなくなってしまいます。そして、いなくなることになり、暗闇の中で自分の道を見つけなければいけないのです。少しだけ体重が増えた時には、自分がいない存在のように感じました」と明かしている。

 「それ以来、私は体重や仕事に関して奇妙な問題を抱えることになりました。おかしなことだと思いますが、それが現実です。女性たちは常に、こうしたことに対処しなければいけないのです」と続けて語り、体重に対するプレッシャーは常に女性の身に降りかかっていることだと訴えた。(フロントロウ編集部)

 

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