マーベルのプロデューサーが、MCUにおける今後のLGBTQ+表現について語った。(フロントロウ編集部)

世界で絶大な人気を誇るMCU

 MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)は、アメコミ出版社マーベル・コミックのスーパーヒーローをもとに作られた実写映画の作品群。2008年に公開された映画『アイアンマン』を皮切りに、『アベンジャーズ』や『キャプテン・アメリカ』など、数々の作品が制作され、現在はディズニープラスで配信中の『ロキ』や『ワンダヴィジョン』などのドラマシリーズも展開している。

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 世界でのMCUの人気は凄まじく、2019年に公開された『アベンジャーズ/エンドゲーム』の世界興行収入は、2009年に公開されたジェームズ・キャメロン監督の映画『アバター』に次ぐ、歴代2位という、記録的な結果を残している。

 そんなMCU作品は近年、LGBTQ+表現を積極的に取り入れようと試みている。現在配信中のドラマ『ロキ』では、トム・ヒドルストン演じる主人公のロキがバイセクシャルであることを明言したことが話題となった。また、2021年11月5日に公開予定のクロエ・ジャオ監督によるマーベル映画『エターナルズ』には、ゲイのヒーローが登場するとマーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長が既に発表している。

MCUにおけるLGBTQ+の表現

 MCU映画を制作しているマーベル・スタジオのプロデューサー兼映画制作のトップ、ヴィクトリア・アロンソは、今後のMCUにおけるLGBTQ+表現について“最善を尽くす”と米Varietyのインタビューで力強く語った。

画像: ヴィクトリア・アロンソ

ヴィクトリア・アロンソ

 「時間はかかりますが、私たちには語ることのできるたくさんの物語があります。我々は、そういった人たち(セクシャルマイノリティ)に力を与えます。何かを変えるわけではありません。これら(LGBTQ+)の人々やキャラクターが、どのような存在であるかを世界に示すだけです」

 ヴィクトリアは続けて、「個人的に、今の世界を表現していると思うことが(アイディアとして)出てきています。最初の映画、2作目、3作目、あるいはドラマの第1話目、第2話目でそれを完璧に実現できるというわけではありませんが、今後も一貫して表現しようと最善を尽くします」とコメント。今後も、LGBTQ+の正しいレプリゼンテーションを行なうために模索を続けることを明言した。

 11月に公開される『エターナルズ』は、これまでで最も多様なキャストを起用し、宇宙初のゲイのスーパーヒーローと、聴覚障がいをもったスパーヒーローが描かれるという。(フロントロウ編集部)

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