生理痛に着目した革新的なナプキン「NannoPad」
近年劇的に市場が拡大しているのが、女性の身体に関するさまざまな悩みをテクノロジーで解消するフェムテック製品。とくに生理に関するアイテムの選択肢は日々増えていて、ナプキンの種類だけでもパッケージにこだわったオシャレなものから運動に適した漏れにくいもの、繰り返し使える布ナプキンなど、自分に合ったものが選べるようになってきている。
そんななか海外で注目を集めているのが、米LA発のフェムテックブランドであるNannocareが販売するオーガニックナプキン「NannoPad」。なんとこのナプキンは、生理痛を緩和することを目的につくられたものだという。
生理痛は人それぞれ程度が異なるものの、生理を経験する人のうち8割近くが悩まされていると言われている。また、英世論調査会社YouGovが行なった調査によると、これまで生理痛を経験したことがある人のうち半数以上である57%の人が、仕事に支障をきたすほどの痛みに悩まされていると回答。そんな生理痛を、なるべく自然な形で緩和することを目指して開発されたのがNannoPad。
独自技術で生理痛にアプローチ
NannoPadは、米New York Magazineや米Bustle、米Healthlineなど多くのメディアで次世代の生理用品として紹介されていて、月経に関する研究を行なう専門家もオススメしている製品。その最大の特徴は、生理痛をやわらげるために開発された独自の技術「Nannogenic technology」が組み込まれていること。
「Nannogenic technology」とは、人間の身体が自然に発しているのと同じ波長の遠赤外線エネルギーを粒子化して、ナプキンの製造工程に取り入れる技術のこと。それにより、ナプキンから微量の遠赤外線エネルギーが放出されて、生理痛を悪化させる原因のひとつである血行不良に働きかけるため、生理痛の軽減が期待できるのだという。
ブランドが行なった調査では、NannoPadを試した19歳から51歳までの女性の75%が、生理痛が緩和したと回答。生理痛の程度や症状には個人差があるため、実際に使っても変化を感じなかった人もいるものの、約500件のレビューが投稿されているAmazonの商品ページでは、5つ星評価の4.4という高い評価となっている。
肌にやさしく、ニオイも抑える
NannoPadは生理痛へのアプローチだけでなく、生理中に気になる肌のかぶれやニオイといった悩みにも考慮してつくられているのも魅力。
採用されている素材は、OCS(オーガニック・コンテント・スタンダード※)の認証を取得した100%オーガニックなコットン。さらに染料や塩素系漂白剤、蛍光増白剤、香料も使用していない低アレルギー性の素材でできているため、かぶれにくく肌にやさしいナプキンになっている。
※原料から最終製品までの履歴を追跡し、その商品がオーガニック繊維製品であることを証明する認証のこと
また、臭いやバクテリアを最小限に抑える技術も搭載されているため、生理中に気になるニオイの悩みの軽減が期待できるそう。
Nannocareのオーガニックナプキン「NannoPad」は、残念ながら今のところ日本では購入できないけれど、日本でもさまざまな生理用品が登場しているので、新たに革新的なナプキンが登場する日も遠くはなさそう。(フロントロウ編集部)