革新的すぎる「ロボットまつエク」
まつげの量を一時的に多く見せられて、すっぴんでもぱっちりとした目元を演出できるまつげエクステは日本でも大人気だけれど、海外ではある技術を使った革新的なまつエクが大きな話題となっている。その名もずばり、ロボットまつエク。
ロボットまつエクとは、人間ではなくロボットがまつエクの施術を行なってくれるサービスのこと。フランスのスターバックスの社長を務めた経歴を持つフィリップ・サンチェス氏が立ち上げた企業Luumがはじめたロボットまつエクは、現在同社の拠点であるカリフォルニア州オークランドの施設でVIPユーザーだけに向けて試験的にサービスがスタートしている状態であるものの、すでに大きな反響を呼んでいる。
海外で注目されるロボットまつエクとはどんなものなのか、気になるその施術を詳しくご紹介。
施術時間が大幅に短縮できる
Luumのロボットまつエクは、通常のサロンで施術を行なうときのようにベッドに寝ているだけで、ロボットがまつげをつけてくれるシステム。事前にまつげアーティストと一緒にカウンセリングを行い、決まったデザインをロボットに指示するだけで、後はロボットがエクステを完璧につけてくれるのだという。そんなロボットまつエクの魅力は、施術時間が短縮できること。
LuumのCEOを務めるサンチェス氏はそのスピードについて、「ロボットは日々トレーニングを積んで学習していくから、今後時間はさらに短縮されて、最終的には20~30分にまで短縮できると見込んでいる」と米Forbesにコメント。
ケガを防ぐ工夫もあり安全
時間短縮ができるとはいえ、デリケートな目元をロボットに触れられるのは怖いという人もいるはず。でもロボットまつエクのロボットは、最先端のロボット工学やコンピュータービジョン、AIといったさまざまな技術を組み合わせて開発されていて、医師やリスク評価者、弁護士などの専門家の承認も得ている。
クライアントが痙攣したりくしゃみをしたりしたときにはすぐに感知するシステムになっているほか、地震などのアクシデントがあっても人の身体を傷つけないさまざまな工夫が施されている。
実際に体験した美容エディターのメイシーケイト・ウィリアムズ氏は、「ほぼ感じないほどやさしい肌触りで正直とってもリラックスできたから、ほとんどずっと寝てしまっていた」と米Popsugarで振り返った。最後の調整はまつげアーティストが必ず行なってくれるため、仕上がりもオーダー通りになって大満足だったという。
サンチェス氏は、眉毛の施術や増毛などさまざまなサロンでロボットまつエクの技術を応用できるはずだと話している。ロボットによる施術が当たり前になる時代は来るのか、今後の展開に注目したい。(フロントロウ編集部)