美肌のカギは「クレンジング」にあり!
煌びやかな衣装に身を包み、長時間パフォーマンスを行なうドラァグクイーンたち。とくに、ショーの要となる「ドラァグメイク」には並々ならぬこだわりがあり、強い照明やダンスで汗をかいてもメイクが落ちないように、ウォータープルーフのコスメを使ったり、パウダーを肌になじませる「ベイキング(Baking)」を行なったりと、様々なテクニックを駆使している。
そんなメイクに強いこだわりを持つドラァグクイーンたちだけれど、じつはメイク以上に大切にしているのは、パフォーマンス後の「クレンジング」。
ご存知の通り、クレンジングは美肌づくりのなかで最も重要なステップであり、メイクが肌に残った状態で放置すると、毛穴詰まりやシミ、くすみなど様々な肌トラブルを引き起こす恐れがある。そのため、しっかりメイクを落としつつも、なるべく肌に負担をかけないクレンジングを心がけているという。
そこで、数多くのドラァグクイーンを手がける、M・A・Cのシニアナショナルメイクアップアーティストのビクター・センベリが、頑固なメイクを優しく落とすコツを米Well + Goodで紹介。
コツ1.必ずメイク前に化粧下地を使う
ビクターによると、とくに夏場など汗をかきやすくメイクが落ちやすい場面では、必ずファンデーションを塗る前に「化粧下地」を使うのがベスト。
メイクのキープ力がグッと上がるだけでなく、素肌とメイクの間に「保護膜」を作ってくれるので、クレンジングの際にメイクが格段に落ちやすくなるそう。ちなみに、化粧下地を使う場合は、頬だけでなく、目元や眉のまわりなど細かな部分にもしっかり塗りこむのがポイントなのだとか。
コツ2.接着剤などは最初に取り除く
ビクターいわく、メイクを落とす際に真っ先に行なうべきは、つけまつげやシール、ラインストーンなどの「接着剤」を使うコスメを丁寧に取り除くこと。先にクレンジングを行なうと接着剤が肌に残って刺激を引き起こす恐れがあるため、必ず最初に取り除くようアドバイスした。
コツ3.頑固なアイメイクにはクレンジングオイルで落とす
汗や皮脂で落ちにくいウォータープルーフや、フルカバーのファンデーションを愛用している場合は、濃いメイクでもするんと優しく落としてくれる「クレンジングオイル」がオススメ。ただし、目元や口元の皮膚はとてもデリケートなので、強くこすらず、くるくると円を描くようにオイルのなじませるのが良いそう。
コツ4.メイク落としシートは下方向に使う
ビクターによると、頑固なメイクを落とす際によく行なっているのは、クレンジングオイルで浮かせたメイクを「メイク落としシート」で拭き取ること。肌への負担を最小限におさえつつ、毛穴などに入りこんだ汚れをしっかり落とすことができるという。
ただし、1点だけ気をつけたいのはメイク落としシートを使う際の「向き」。上に向かって拭き取ると、逆に汚れが毛穴に入り込む恐れがあるため、必ず「下向き」に1パーツずつを丁寧に拭き取るのが鉄則だとビクターは話している。
ドラァグクイーンのメイク担当が教えるクレンジング方法。とくに汗をかきやすい夏は、日焼け止めやウォータープルーフのマスカラなど「落ちにくいコスメ」を使う場面が多いので、プロの意見を参考にしっかりメイクを落とし切るよう心がけてみて。(フロントロウ編集部)