8月27日に全国公開される映画『スペース・プレイヤーズ』でローラ・バニーを演じるゼンデイヤが、前作『スペース・ジャム』と比較してローラ・バニーの描写のされ方が変化し、露出度がかなり減少して一部で物議を醸したことについてコメントした。(フロントロウ編集部)

『スペース・ジャム』から変貌を遂げたローラ・バニー

 ワーナー・ブラザース製作のルーニー・テューンズでお馴染みのバッグス・バニーやトゥイ―ティーといったキャラクターと、バスケットボール界のスーパースターであるマイケル・ジョーダンが共演して話題となった1996年公開の映画『スペース・ジャム』。その続編となる映画『スペース・プレイヤーズ』が日本では今年8月27日より全国公開されるが、続編のファーストルックが公開されって以来、映画にバックス・バニーのガールフレンドとして登場するローラ・バニーのルックスが前作と大きく異なっていることが話題になっている。

 ローラ・バニーのルックスが具体的にどう変化したかと言うと、前作『スペース・ジャム』では、お腹がのぞくクロップト丈のタンクトップに超ミニ丈のショートパンツといったファッションで登場するなど、セクシーさを強調した描写がされていたのだが、新たに公開される『スペース・プレイヤーズ』では、淡い茶色の毛に金髪の前髪、紫色のヘアゴムといったベースとなる特徴はそのままに、露出度や過度なグラマラスさを減少させた描写がされている。

 『スペース・プレイヤーズ』で監督を務めたマルコム・D・リーは以前、ローラ・バニーの変化について、米Entertainment Weeklyに対し「今は2021年です。強く、有能な女性キャラクターたちを信ぴょう性を持った描き方で表現することが重要なのです」と語り、現代的な力強い女性として描くことを重視したと語っている。

画像: 前作『スペース・ジャム』に登場したローラ・バニー(左)と、『スペース・プレイヤーズ』に登場するローラ・バニー。 © Copyright 1996 -Warner Bros. - All rights reserved, ©️Space Jam: A New Legacy/Instagram

前作『スペース・ジャム』に登場したローラ・バニー(左)と、『スペース・プレイヤーズ』に登場するローラ・バニー。

© Copyright 1996 -Warner Bros. - All rights reserved, ©️Space Jam: A New Legacy/Instagram

ゼンデイヤがローラ・バニーの変化についてコメント

 しかしながら、必ずしもローラ・バニーの描写にもたらされた変化にファンの全員が納得したわけではなく、一部の人たちからは、ルックスの変化に批判的な意見も寄せられることとなった。今回、新作でローラ・バニーを演じるゼンデイヤが米Entertainment Weeklyのインタビューに応じて、ローラ・バニーの変化に寄せられている賛否についてコメントした。

画像: ゼンデイヤがローラ・バニーの変化についてコメント

 ゼンデイヤとしても、ローラ・バニーの変化に否定的な意見が多くあるとは思っていなかったといい、「あんなことになるなんて、私も思っていなかった! 彼女がみんなの人気者だっていうことは分かっていたけど、あそこまで(衣装のことが)注目されるとは思っていなかった」としつつ、大好きなキャラクターの風貌が変わってしまうことに対する寂しい気持ちは理解できるとして、「愛すべきキャラクターだからね。重要なキャラクターだから、理解できる」と米Entertainment Weeklyに語っている。

 「彼女は多くの人にとって子供時代の大切な思い出だと思うし、彼女と一緒に育ってきたと思う。だから、それを守りたいって思う気持ちは私にも分かる」とゼンデイヤは続けた。

 同じインタビューのなかで、ゼンデイヤは自分も昔からローラ・バニーが好きだったとも明かしており、「私はローラがずっと好きだった。彼女はチームにいる唯一の女の子だったし、女性たちへの道を築いたんじゃないかな。それに、素晴らしい選手でもあったからね」と語っている。

 ゼンデイヤによれば、『スペース・プレイヤーズ』では、選手としてのローラ・バニーの才能によりフォーカスが当たっているといい、「今回新たに構想し直された彼女は、その部分がより強調されていると思う。すごいスキルの持ち主で、MVP級のプレイヤーだっていう部分がね」と明かしている。

 ゼンデイヤは「彼女は紛れもなくチームに欠かせないメンバーだし、全員を団結させることができるの」とローラ・バニーの魅力について語り、次のように続けた。「私の声を使って、彼女に命を吹き込もうって思ってもらえたことが嬉しい。彼女は最高にイカしたウサギなんだよ」。

 ゼンデイヤが幼少期の頃からローラ・バニーが好きだったと語ったことが示しているように、映画などのエンターテイメント作品で描かれるキャラクター像が、とりわけ子供たちに与える影響は大きい。今回、ローラ・バニーの描写が改められたことは、力強い女性のレプリゼンテーションという点で重要な意味を持っている。(フロントロウ編集部)

 

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