現在の音楽シーンで最も勢いに乗っているラッパーの1人であるドージャ・キャットが、女性ラッパーたちがシーンの中で向けられている偏見について語った。(フロントロウ編集部)

女性ラッパーに向けられる偏見をドージャ・キャットが語る

 2021年のグラミー賞で主要部門の1つである最優秀新人賞を含む3部門にノミネートされたドージャ・キャット。6月にリリースした最新アルバム『Planet Her(プラネット・ハー)』には、アリアナ・グランデやザ・ウィークエンド、シザら豪華なゲスト陣が集結するなど、現在最も勢いのあるラッパーの1人であるドージャだが、そんなドージャでも、女性であることで偏見を向けられることがしばしばあるという。

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 今回、米ラジオ局Power 106のニック・キャノンの番組に出演したドージャは、「マイアミで夜にドレスアップして出かけるような時があるけど、短いスカートや小さいビキニを着たり、肌を露出させたセクシーな格好をしたり、セックスについてラップしたりしていると、人々は都合よく私たちをカテゴライズしてくる。私たちのことを、まるであまり賢くないかのように扱うんだよ」と、女性のラッパーであることで向けられる偏見について語っている。

 「ただ単にラップをやっているというだけの女の子みたいな感じにね。ユーモアがないとされるか、もしくはお高くまとっているように見られる。興味があるのは髪型とネイル、ファッションだけでしょ、みたいな」と続けて語り、女性ラッパーたちはしばしば、賢くないように見なされると明かしたドージャ。

 「私自身、そういうことにもすごく関心があるけど、他のことにだって関心がある。コメディとか、私が好きなものはたくさんある」と、当然ながらファッションや美容以外にも関心はあると一部から寄せられる偏見に反論した上で、「私の友達だって、世間に思われているような人たちでは全くもってないしね」と断言。

 「女性ラッパーたちは退屈か、賢くないと思われてる。彼女たちはそうやって見られているように私は感じるよ」とドージャは続け、そのような偏見を向けられているのは自身だけでなく、友人の女性ラッパーたちも同じだと語った。

 また、女性ラッパーたちが置かれているそうした状況については、「女性蔑視な部分もあるし、世の中がそうやって成長してきたということでもある」と語り、これまでの歴史のなかで形成されてきた見方だと指摘した。

 一方、ニック・キャノンの番組には最新アルバム『プラネット・ハー』のプロモーションのために出演したドージャだったが、30分弱の番組のなかでニックが最新作について具体的に触れることはなく、ニックや番組の名前こそ出さなかったものの、ドージャは番組配信後に「もしミュージシャンをインタビューするとしたら、その人たちの音楽のことを聴くようにして」と皮肉交じりにツイートしている。

(フロントロウ編集部)

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