『ブラック・パンサー2』に注目キャストが加入と報道
2018年に公開されたMCU映画『ブラックパンサー』の続編として制作が進められ、前作から続投するライアン・クーグラー監督指揮のもと6月末から米アトランタで撮影が行なわれている映画『ブラックパンサー:ワカンダ・フォーエバー(原題:Black Panther:Wakanda Forever)』。
前作でマーベル初の黒人ヒーローであるブラックパンサーことワカンダ国王のティ・チャラを演じた俳優のチャドウィック・ボーズマンは、大腸がんとの闘病の末、2020年8月末に他界。もともとはチャドウィック演じるティ・チャラのその後を描く物語となる予定だったが、マーベルはチャドウィックの“デジタル復活”を行わない方針を発表しており、続編の物語がどういった展開となるのかに大きな注目が集まっている。
ナキア役のルピタ・ニョンゴ、シュリ役のレティーシャ・ライト、ロス捜査官約のマーティン・フリーマン、オコエ役のダナイ・グリラ、エム・バク役のウィンストン・デューク、エヴェレット・ロス役のマーティン・フリーマン、ラモンダ役のアンジェラ・バセットといった前作で主要キャラクターを演じたキャストたちの続投が伝えられ、悪役キルモンガ―を演じたマイケル・B・ジョーダンも出演に意欲を見せるなか、ある注目女性俳優が同作に新キャラクターとして登場するという情報を米Varietyが伝えた。
ショービズ界が注目する実力派マイケラ・コールがキャスティング
アトランタのロケ現場で目撃されたのは、ガーナの血を引くイギリス出身の俳優マイケラ・コール。
マイケラは、自身の実体験をもとに性的同意やレイプについて扱った英BBCと米HBO共同制作のドラマ『I May Destroy You(原題)』で主演・脚本・プロデュースを担当。国内外で高い評価を得た同作は、ゴールデン・グローブ賞の有力候補と言われながらも惜しくもノミネートを逃したが、2021年のBAFTA TVアワードでミニシリーズ部門作品賞と主演女優賞を受賞した。
それ以前には、ドラマ『Chewing Gum(原題)』で英国アカデミー賞コメディ部門最優秀女優賞を受賞し、エミー賞で複数の賞に輝いたSFドラマシリーズ『ブラック・ミラー』のシーズン4『宇宙船カリスター号』などでも異彩を放ったマイケラは、欧米の映画・ドラマ関係者たちが今最も注目する実力派俳優兼クリエイターの1人。
マイケラが『ブラックパンサー:ワカンダ・フォーエバー』で演じる役については、現時点では謎のベールに包まれたままとなっているが、もしも彼女の加入が事実ならば、クーグラー監督が大いに頭を悩ませながら制作しているという続編により深みが増すはず。
社会風刺やメッセージ性の高い作品に携わってきたマイケラ。マーベルからの正式発表はまだないが、マイケラの名前が挙がった背景には、ヒーロー映画ファンだけでなく、そういった作品を好む観客たちを取り込みたいという狙いがあるのかも?
『ブラックパンサー:ワカンダ・フォーエバー』は2022年7月8日に全米で公開予定。(フロントロウ編集部)