カルト映画の代表作『ロッキー・ホラー・ショー』のオーディションで、ジャネットを演じたスーザン・サランドンが歌った曲とは?(フロントロウ編集部)

『ロッキー・ホラー・ショー』のオーディションとは?

 舞台ミュージカル『ロッキー・ホラー・ショー』の映画版であり、1975年に公開されて以降、カルト映画の代表作としていまだに若い世代からも熱い人気を誇る『ロッキー・ホラー・ショー』。

 モラルを問われる部分がありながらも、今見ても奇抜な世界観や衣装、音楽、そして様々なセクシャリティを描き、さらにジェンダーを越えた内容で、当時としては、そして今でも革新的な作品となっている。

 本作は、舞台版より主演を務めたティム・カリーに加え、ジャネットを演じたスーザン・サランドンの名前も一躍有名俳優として押し上げた。

画像1: 『ロッキー・ホラー・ショー』のオーディションとは?

 その世界観を完成させるためには、衣装や音楽だけでなく、キャスティングもかなり重要になってくる。では、そのオーディションはどのようなものだったのだろうか? スーザンが米Hollywood Reporterのインタビューで明かした裏話は、ある意味、やっぱり奇妙だった!

 「友人がロサンゼルスで『ロッキー・ホラー・ショー』の舞台に出ていたから、ティム・カリーは知っていたの。そしてある日、挨拶するためだけに立ち寄ったら、ちょうど(映画版の)オーディションをやっている時だった。そして、ジャネットを面白くできる人がいないから、私に脚本読みをしてみないかと言ってきた。
 でもみんなは私より上手い歌手だったから、『ノー。歌が下手なの。じつは、歌うことに恐怖がある』と言ったら、『なら、ハッピーバースデーは歌える?』って聞かれた。だから、不本意ながら、もしかしたら大声で歌うことに対する恐怖をついに克服できるかもと思った。(その恐怖は)自分のエゴだって気づいたから。そして最終的にはレコーディングもして、恐怖を克服できた。でも私がキャスティングされたのは、ただの幸運よ」

 あの『ロッキー・ホラー・ショー』のオーディションで、スーザンが歌ったのはハッピーバースデー!

画像2: 『ロッキー・ホラー・ショー』のオーディションとは?

 ぶっ飛んだ映画への出演を、昔から伝わる短い曲でキメたスーザンがすごいのか、彼女のハッピーバースデーを聞いただけで、彼女が面白いジャネットを演じられると判断した制作陣がすごいのか、はたまたその両方かは分からないが、ある意味さすが『ロッキー・ホラー・ショー』と言いたくなってしまう逸話なのだった。

(フロントロウ編集部)

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