豪華共演が話題の『エターナルズ』
2021年11月5日に公開されるMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画『エターナルズ』では、アンジェリーナ・ジョリーやセルマ・ハエック、キット・ハリンソンやリチャード・マッデンといった豪華キャストがついにMCU入り。
さらに、『ノマドランド』でアカデミー賞監督賞を受賞したクロエ・ジャオ監督がメガホンを取ったことで、MCU初のオスカー監督作品にもなっている。
超人的な能力と不死の肉体を持つ宇宙種族の1つであるエターナルズの物語である本作においては、どの俳優が主演であるとは言い切れないが、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長は、「キャストたちのアンサンブルのなかで主役となる存在がいるとしたら、それは、ジェンマ・チャンが演じるセルシだね」とコメントしており、しいて言うならば、ジェマが主演だと言えそう。
ジェンマ・チャン、セルシを演じることについて
そんなジェンマ・チャンだが、じつはMCU作品に出演するのはこれで2度目。2019年公開の『キャプテン・マーベル』では、青い肌のクリー人でスナイパーであるミン・エルヴァを演じており、1人の俳優がまったく別のキャラクター役でMCU作品に起用されたことは大きな話題となった。
そしてそれはジェンマにとっても驚きの展開だったよう。英Vogueのインタビューで、こう話した。
「まず、MCUに戻ってくるとは思ってもみなかった。だからサプライズだったよね。そして東アジアの女性監督と一緒に働く…。それは、ほんの数年前には夢に見ることすらなかった」
香港出身の父親と、中国で生まれ、スコットランドで育った母親を持つイギリス人のジェンマにとって、中国出身のジャオ監督と一緒に仕事が出来たこともまた、感動的な出来事だったよう。
また彼女は、セルシというキャラクターについて、「セルシはあなたが思うような典型的なスーパーヒーローではない。最強の戦士というわけでもないし、びっくりするようなパワーを持っているわけでもない。彼女が持つのは、共感力。彼女は人間と、世界と、地球と繋がりがある。それが彼女の強み。だから私はそれを使う」と説明。
セルシは、2020年初めに、キットが演じるブラック・ナイトという人間のキャラクターとキスしているところが目撃されていたが、その背景には彼女のそういった性格があるのだろうか。
MCU映画『エターナルズ』は、11月5日に劇場公開。
(フロントロウ編集部)