ブリトニー・スピアーズが父親ジェイミー・スピアーズを自身の後見人から外すよう求めている裁判で、父ジェイミーが後見人を退く意向を示したことが明らかになった。(フロントロウ編集部)

父ジェイミーを後見人から外すために動いてきたブリトニー・スピアーズ

 ブリトニー・スピアーズは2008年に精神的に不安定な行動が見られてから、父ジェイミーによる後見人制度のもとに置かれ、法的な決断は後見人の管理下に置かれている。2019年にジェイミーに大病が見つかってからは、ケアマネージャーであるジョディ・モンゴメリーがブリトニーの後見人を務めているが、ジェイミーは現在まで、財政面の管理を担っている資産運用企業であるベッセマートラストと共に、後見人としての権利を持ち続けている。

画像: 父ジェイミーを後見人から外すために動いてきたブリトニー・スピアーズ

 ブリトニーは以前より、父親ジェイミーによる後見人制度の終了を求めてきており、2020年11月に弁護士であるサミュエル・D・インガム氏を通じて、父親を後見人から外すよう求める訴状を裁判所に提出。6月には初めて自ら証言し、自分が置かれてきた壮絶な環境について訴えたものの、この訴えは棄却されることに。その後、インガム氏の辞任を経て新たに自身が選んだ弁護士を代理人に立てることが認められ、改めて父ジェイミーを外すために動いていた。

父ジェイミーが後見人を退く意向

 米TMZによれば、父ジェイミーは米現地時間8月12日に、ブリトニーの後見人を退く意向を示したという。米TMZが入手した文書には、「管理の後見人からミスター・(ジェイミー・)スピアーズを退けたり、資格を停止したりする実際の理由はありません。この機会に後見人を変更することが、ミス・(ブリトニー・)スピアーズにとって最優先すべき事項であるかについては大いに議論の余地があります」と、本当にジェイミーがブリトニーの後見人から退くことが最善なのかは分からないと前置きされた上で、次のように記されている。

 「しかしながら、絶え間なく不当な攻撃の標的とされていますが、自身が後見人を務め続けることについて公の場で自身の娘と争うことが、彼女にとって最善ではないと確信しています。従って、自身を後見人から退けることを求める不当な訴えと争う必要があるものの、ミスター・スピアーズは裁判所や娘の新しい弁護士と共に、新たな後見人に権限を移行する準備を行なっていく意向です」。

 文書には次のようにも記されている。「以前の肩書きと関係なく、ミスター・スピアーズはこれからもずっとミス・スピアーズの父親ですし、これからも無条件で彼女を愛し続け、彼女にとっての最善を求め続けます」。

画像: 父ジェイミーが後見人を退く意向

 一方、今回の動きを受けてブリトニーの弁護士を務めるマシュー・ローゼンガート氏は米ETに声明を寄せて、「ミスター・スピアーズと彼の弁護士が今日、自らの退任を文書のなかで認めてくれたことについては嬉しく思っています。ブリトニーの正当性が立証されることになります」と、ジェイミーが後見人を退く意向を示したことは喜ばしいこととしつつ、次のように述べた。

 「しかしながら我々は、彼らからの今なお続く、ミス・スピアーズや周囲の人たちに対する恥ずべき非難に値する攻撃については残念に思っています。我々は今後も、ミスター・スピアーズや周囲の方々が過去13年以上にわたって彼の娘の資産から何百万ドルも刈り取ってきたことについての懸命な調査を続けていきますし、近い将来、ミスター・スピアーズから宣誓証言を得られることを楽しみにしています」。

 ブリトニーは後見人制度のもと後見人である父ジェイミーに毎月報酬を払っており、米Forbesはジェイミーが2008年からの13年間でおよそ500万ドル(約5億5,000万円)の報酬をブリトニーから受け取ったと試算している。(フロントロウ編集部)

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