世界最大級のライブイベント会社AEG Presentsが、10月1日よりアメリカ国内の全イベントにてワクチン接種証明の提示を義務化すると発表した。(フロントロウ編集部)

AEG Presentsが新たなコロナ感染対策を発表

 アメリカの大手ライブイベント会社AEG Presentsが、デルタ株の流行を受けて、同社が米国内で運営するすべてのクラブ、劇場、フェスに参加する場合にワクチンの接種証明の提示を求める新しい方針を発表した。AEG Presentsは大型野外音楽フェスのコーチェラ・フェスで知られるほか、ニューヨーク、ロサンゼルス、ラスベガス、ニューオーリーンズなど多くの都市でクラブやライブイベント会場などを運営している。

画像: コーチェラ・ヴァレー・ミュージック・アンド・アーツ・フェスティバルは、2020年と2021年は新型コロナウイルスのために中止になった。

コーチェラ・ヴァレー・ミュージック・アンド・アーツ・フェスティバルは、2020年と2021年は新型コロナウイルスのために中止になった。

 AEG Presentsは、まだワクチンを接種していないスタッフやチケット購入者に接種までの猶予を与えるために、このルールの完全導入を10月1日としているが、ニューヨークのように州法によって室内イベント参加の際のワクチン接種証明の提示が義務化されている地域ではすでに導入されているという。さらにその他の地域でも、10月1日を待たずして、ワクチン接種証明の提示または72時間以内に受けたPCR検査の陰性証明の提示を求めていくとしている。

 AEG Presentsの会長兼CEOであるジェイ・マルシアーノ氏は、今回の決断について声明の中でこう語った。

 「市場のリーダーとして、予防接種の状況について真摯に対応することが我々に課せられているという結論に達しました。ほんの数週間前までは、私たちのビジネスや国の行く末に楽観的な考えを持っていました。しかし、今回のデルタ株は、ワクチン接種に対するためらいと相まって、私たちを再び誤った方向へと向かわせています。これを劇的な一歩ととらえる方もいらっしゃるかもしれませんが、正しい一歩です。また、最初は反発があるかもしれませんが、最終的には歴史の正しい側に立ち、アーティスト、ファン、ライブイベント従事者にとって最善のことを行うことができると確信し、期待しています」

(フロントロウ編集部)

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