『DUNE/デューン 砂の惑星』の続編の構想について、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が考えを語った。(フロントロウ編集部)

原作の前半を映像化した『DUNE/デューン 砂の惑星』

 2021年最注目映画の1つである10月15日公開の『DUNE/デューン 砂の惑星』

 ティモシー・シャラメが、主人公で貴族のポールを演じ、ポールが夢に見る女性で、遊牧民フレーメンのチェイニーをゼンデイヤが演じる。2人の共演には期待がかかるが、さらに、ジェイソン・モモアやジョシュ・ブローリン、バビエル・バルデム、オスカー・アイザック、レベッカ・ファーガソンなど、豪華俳優たちが脇を固める。

 原作はフランク・ハーバートによる壮大なSF小説であることから、今回映像化されたのは、原作の最初の半分。原作のクオリティを下げずに1本の映画作品にするには、無理やり原作全部を映像化するのではなく半分に区切るべきだというドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の意向を反映した作品づくりとなっている。

 それでもなお、ポールの腹心であるダンカン・アイダホを演じるジェイソン・モモアは、「制作陣は、(原作の)前半の4時間から6時間の長さのバージョンを作る必要がある。『テレビドラマのように、4時間から5時間の長さの映画を見よう。全部を見たい時は自分で決められる』ってね。ドゥニのすべてのビジョンが見たいんだ。それをトリミングされたくない」語るほどで、映画『DUNE/デューン』ではヴィルヌーヴ監督の才能が遺憾なく発揮されていることが分かる。

画像: ©2020 Legendary and Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.

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『DUNE/デューン 砂の惑星』続編の構想

 そんな『DUNE/デューン』には、もちろん、原作の後半を映像化する続編の企画もある。しかし正式なゴーサインは出ておらず、作品が公開されてから検討されると見られる。

 しかし続編について、ヴィルヌーヴ監督は現在脚本を書いていると英GamesRadarに明かしている。さらにそれは、ファンの予想とは少し違うカタチになるかもしれない。続編について監督が、伊Il Venerdì di Repubblicaにこうコメントした。

 「(ティモシーとゼンデイヤと)一緒に、『デューン』の2部目を撮影するのが待ちきれないよ。ゼンデイヤが物語の主人公になる」

 監督の口ぶりから察するに、2作目では1作目の主人公であるポールも引き続き登場するが、チェイニーの存在が主軸になると考えているよう。ゴーサインがまだ出ていない続編について、現時点では当然のことながら情報はまったくと言って良いほどない。監督の頭の中にあるアイディアが映像化される日を期待するばかり。

 ちなみに、『DUNE/デューン 砂の惑星』に登場する女子修道会ベネ・ゲセリットの女性たちをメインにした前日譚であるドラマ『Dune: The Sisterhood(原題)』は、HBO Maxでの制作が進められている。ヴィルヌーヴ監督はエグゼクティブプロデューサーと、パイロット版の監督を務める。

(フロントロウ編集部)

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