日頃から第一線で活躍するメイクアップアーティストにとって、いつも以上に気合が入るのがセレブのレッドカーペットでのメイク。そんなレッドカーペットのメイクをプロたちはどんな風に決めているのか、気になるその舞台裏にフォーカス。(フロントロウ編集部)

セレブのレッドカーペットメイクの裏側

 映画祭やアワードなどのビッグイベントの中でも、無数のフラッシュとともに注目を集めるレッドカーペット。そこで美しいドレスと合わせて披露されるメイクは、その後トレンド入りすることも多く、メイクアップアーティストにとってはまさに腕の見せどころ。

画像: セレブのレッドカーペットメイクの裏側

 話題を呼んだメイクを手掛けたメイクアップアーティストはメディアに大きく取り上げられることもあり、それぞれのキャリアを積むためにも重要な大舞台となっている。

 そして、アーティストにとって力作が並ぶレッドカーペットのメイクは大切な作品アーカイヴでもあるため、インスタグラムなどのSNSでは自身が過去に手掛けたお気に入りのメイクを「Throw back(振り返り)」する写真を投稿するのもお決まりになっている。

 そんなキャリアを左右すると言っても過言ではないレッドカーペットのメイクは、どのようにして決められているのだろうか。

衣装からインスピレーションを得る

 多くのメイクアップアーティストがレッドカーペットメイクを決めるときの決め手になっているのが、当日にセレブが身にまとう華やかなドレス。このドレスからイメージを膨らませてメイクを決めているよう。

 シャーリーズ・セロンやマリオン・コティヤール、ルーニー・マーラなど多くのセレブのレッドカーペットメイクを手掛けてきた有名メイクアップアーティストのケイト・リーは、ドレスのカラーとメイクのテーマカラーをマッチさせることが多いそう。

 映画『アンナ・カレーニナ』のプレミアでのキーラ・ナイトレイのメイクを手掛けた際には、「キーラのネイビーのドレスに合わせて、ネイビーのアイライナーを選んだ。雨でレッドカーペットは屋内に移動されてしまったけど、それでも写真に写ったキーラの美しさに大満足だった」とViolet greyで思い出を振り返った。

画像: ケイトが手掛けたキーラ・ナイトレイのメイク

ケイトが手掛けたキーラ・ナイトレイのメイク

 また衣装のカラーとのバランスを見てメイクを決めているというのが、ロージー・ハンティントン・ホワイトリーやペネロペ・クルスなどのセレブを手掛けるメイクアップアーティストのアレックス・バブスキー。

 最近では映画『ブラック・ウィドウ』のフローレンス・ピューのレッドカーペットメイクも手掛けたアレックスは、「ドレスが単色やくすんだ色の場合は、リップやアイシャドウの色でパンチを加えるようにしている」と英Stylistで説明。ちなみにアレックスは、自身でスケッチをしてイメージを膨らませるのがこだわりだそうで、インスタグラムでは実際に自身が描いたスケッチを頻繁に公開している。

画像: 上:アレックスが手掛けたフローレンス・ピューのメイク 下:このメイクのためにアレックスが描いたスケッチ

上:アレックスが手掛けたフローレンス・ピューのメイク
下:このメイクのためにアレックスが描いたスケッチ

 そのほかカーダシアン姉妹やジェニファー・ロペスをクライアントに持つメイクアップアーティストのハルッシュ・アケミヤンは、ドレスの補色にあたる色でメイクをすることが多いそう。ハルッシュは、「例えばクライアントがグリーンのドレスを着ている場合、ブロンズのメイクを合わせるとバランスがよくなる」と米Style casterで明かした。

会場の照明などを考慮したメイクに

 レッドカーペットメイクを決めるうえでメイクアップアーティストたちが重要視しているのが、会場の照明や雰囲気。2019年にフランス・カンヌで行なわれたamfARのチャリティガラにてモデルのケンダル・ジェンナーのメイクを手掛けた経験を持つハルッシュは、なんと会場の照明が冷たい色合いか暖かい色合いかを事前にリサーチして、その上でメイクを決めているという。

 ハルッシュによると、冷たい色合いの照明は血色が悪く見えやすく、暖かい色合いの照明は赤らんでいるように見えやすいため、これを打ち消すカラーのコスメを選んでいるそう。

 また屋外のレッドカーペットの場合は、日中か夜間かによってもメイクが大きく変わってくるよう。ハルッシュは、「日中のレッドカーペットのメイクは、基本的に薄めに仕上げることが多い」と話し、太陽光を考慮して自然に近い仕上がりにすることを心がけていると明かした。一方夜の暗い会場では照明が強い傾向になると説明し、「顔が不自然に真っ白に見えてしまうことが多いから、ハイライトとシェーディングをしっかりめに入れてメリハリをつけるようにしているよ」とコメント。

画像: ハルッシュが手掛けたケンダル・ジェンナーのメイク

ハルッシュが手掛けたケンダル・ジェンナーのメイク

クライアントからインスパイアを受ける

 さまざまな作品にかかわり世界観を持つクライアント自身も、メイクを作り出すための重要なインスピレーション源。

 アン・ハサウェイやクリステン・スチュワートなどの有名セレブのレッドカーペットメイクを手掛けてきたボー・ネルソンは、クライアントがその日まとっている空気から着想を得てメイクをしているそう。

 2020年8月に行なわれたビルボードミュージックアワードでのニコール・リッチーのメイクを手掛けたボーは、その時のことについて「パンデミックのせいで長い間ニコールに会っていなかったんだけれど、当日久々に会って活気に満ちたエネルギーを感じた」と話し、それをメイクで表現。

 高発色のパープルアイシャドウを使ったポップなアイメイクや、日焼け肌をさらに強調するスプレータンニングなどを取り入れて、活気あふれるメイクを作り上げたそう。

 またクライアントであるセレブの意見を参考にするプロも多いようで、多くのセレブに指名されるメイクアップアーティストのカラ・ヨシモト・ブアは、映画『ダイバージェント』のプレミアでのゾーイ・クラヴィッツのメイクをつくる際、ゾーイ本人の意見を元にどんなメイクにするかを決めたそう。

 カラは、「ゾーイがホワイトのアイシャドウを使うのはどうかって意見をくれたから、そこからインスパイアされてメイクをつくり上げた。2人で共同作業をしたようで、とてもクリエイティブないい時間だった」と振り返った。

画像: カラが手掛けたゾーイ・クラヴィッツのメイク

カラが手掛けたゾーイ・クラヴィッツのメイク

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 セレブを手掛けるメイクアップアーティストが明かしたレッドカーペットメイクの決め方。これからレッドカーペットメイクを見るときには、どんな風に決められたものなのか予想しながらメイクをチェックするのも楽しいかも。(フロントロウ編集部)

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