映画『G.I.ジョー: 漆黒のスネークアイズ』でアキコを演じる安部春香さんに、役作りやトレーニング、“故郷”日本での撮影、海外での俳優活動など色々な話を聞かせて頂きました!(フロントロウ編集部)

『G.I.ジョー』シリーズ新作、アキコ役の安部春香さんにインタビュー

 世界的な人気を誇るアクションフィギュアをもとに映画化され、ハイテクガジェットや特殊マシンを駆使し世界を守る最強の戦闘エキスパートチーム「G.I.ジョー」と、世界支配を目論む悪の組織「コブラ」の戦いを描き、全世界でメガヒットを記録した大ヒットアクション映画『G.I.ジョー』シリーズ。

 ファン待望の最新作『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』では、史上最大規模の日本ロケが行われ、刀と銃を武器に戦い「G.I.ジョー」最強の戦闘能力を持つシリーズ人気 No.1 の漆黒の忍者ヒーロー“スネークアイズ”が主人公に! “未曽有の忍者テロ”を阻止するべく立ち上がったスネークアイズの、謎に包まれたオリジンストーリーが初めて描かれる。

画像1: 『G.I.ジョー』シリーズ新作、アキコ役の安部春香さんにインタビュー

 今回、本作で主要キャラクターのひとりであるアキコを演じる俳優の安部春香さんにフロントロウがインタビュー。嵐影の保安責任者である“くのいち”のアキコは、スネークアイズとストームシャドーの双方と深く関わる重要な役どころ。劇中でキレッキレのアクションを披露している安部さんに役作りやトレーニング、“故郷”日本での撮影、海外での俳優活動など貴重な話を色々とうかがいました!

画像2: 『G.I.ジョー』シリーズ新作、アキコ役の安部春香さんにインタビュー

アキコを演じるにあたって意識していたことや、安部さんご自身が日本人であることが生かされた点はありますか?

 「まず、忍者活劇ものということで、日本人として小さい頃に忍者ごっこなどをして憧れていたこともあって役を頂けて嬉しかったです。やはりハリウッドが描く忍者映画ということで、日本に忠実な作品というよりは、ファンタジーアクションの面が大きくなるのではないかと役を頂いたときに思ったので、そういうなかでも日本人女性の凛とした強さやたくましさをアキコを通して描ければいいなと思いながら挑みました」

スタントの多くをご自身でやられたとお聞きしましたが、どういった内容のトレーニングをどのくらいの期間行なったのでしょうか?

 「役をオファーして頂いてから、(撮影地の)カナダのバンクーバーに行くまでは2、3日しかなかったのですが、カナダに着いてから撮影が始まるまで2ヵ月間あったので、その間はスタントチームと毎日4時間くらいアクションのトレーニングをして、ホテルに戻ってからも、ホテルのジムでさらに2時間くらい自主練をしてその日に教わったことを復習していました。(撮影期間中も)自分とスタントチームのメンバーがオフの日にスタントのトレーニングや、次に撮影するアクションシーンの振り付けの練習を行なっていました」

そのときに行なっていたトレーニングで現在も続けているものはありますか?

 「アキコの武器はすごくおもしろくて、2本の短いスティック(棍)に分かれる、長い棒状の武器なんですが、それが楽しくて、たまに家でほうきとかでやってます(笑)」

アクションシーンの撮影で大変だったことや、印象に残っているシーンはありますか?

 「結構寒いことが多くて、雨が降り注ぐなか狭い路地で撮影したシーンがあったんですが、そのときは雨がすごく冷たくて、みんなで真っ青になりながら撮影をしました」

日本でも撮影が行われましたが、何か思い出に残っていることはありますか?

 「キャストのみんなとすごく仲良くなったのですが、ヘンリーとアンドリューは日本に来たことがあったけどほかの人たちは日本が初めてだったので、美味しいレストランをリサーチしてみんなでオフの日に行ってました。私はスケジュールがぎっしり詰まっていたので、そこまでオフが多くなかったんですが、サマラとウルスラとピーターは大阪で撮影しているあいだに京都に遊びに行ってましたね。私は、アンドリューとスタントチームのメーガンとグレアムの4人でユニバーサルスタジオに行きました」

日本語をキャストやスタッフの方々に教えることもあったのでしょうか?

 「撮影中はみんな『お疲れ様でした』とか『おはようございます』とかよく使ってましたね」

作品を通して日本の文化が多く取り入れられていますが、撮影現場で何か意見を求められることはありましたか?

 「日本での撮影では作法を教えてくださる先生がいらっしゃったんですが、カナダでの撮影のときにまだ衣装を作っている段階で着物風の衿の服があったので、『衿の合わせはこうじゃないとダメなんだよ』とかそういった話をしました」

本作はいわゆるハリウッド大作ですが、大作映画ならではの雰囲気だったり、たとえばネタバレ対策等のルールだったり、何か印象に残っていることはありますか?

 「やはりスケールが桁違いでした。(撮影に入る前に)カナダで2ヵ月間くらいトレーニングやリハーサルのための準備期間があって、すべてカナダにある映画スタジオの一室を借りてやっていたのでそこに毎日通っていたんですが、映画の撮影開始に向けて準備をしているほかの部署の仕事場を見る機会があって。たとえば、衣装部ひとつとっても、布を染める専門のチームがあったり、レザージャケットのような皮製品を専門に縫うチームがあったり、衣装部だけでもたくさんの数の方々が関わっていたので、スケールが違うなと思いました」

画像3: 『G.I.ジョー』シリーズ新作、アキコ役の安部春香さんにインタビュー

『クレイジー・リッチ!』や『シャン・チー/テン・リングスの伝説』などアジア系が主人公の作品が増えており、数年前と比べてアジア系の俳優の活躍が目立っていますが、安部さんご自身が感じる変化などはありますか?

 「ちょっと前までアジア系の俳優にまわってくる役というのは、サイドキックのような脇役や、中国料理店や寿司屋で働いてるという設定のステレオタイプな役柄が多かったんですけど、最近はアジア系俳優であっても、主役級のおもしろい役のオーディションの話が来ることも増えてきました」

海外で活動されているなかで、「これだけは譲れない」もしくは「変えたくない」ものはありますか?

 「海外で活動をするということは、決して楽な道ではないんですけど、めげずに猪突猛進しているという自負がありますし、家族が日本にいるので寂しいを思いをさせてしまっているなという自覚だったり、自由にやらせてもらっていることへの感謝だったりがあるので、日本人俳優、アジア系俳優としてワールドワイドに活動していることへの責任感のようなものがあります。それが私の原動力にもなっています」

ちなみに、海外に進出する日本人が増えているなかで、次の世代へのアドバイスとなるようなご自身の経験談などがあればお聞かせ願いたいです。

 「やっぱり一に英語、二に英語ですね。アメリカやイギリスなどの英語圏で活躍したい場合は、英語が大事になってくると思います。とくに日本人役じゃなくて、人種的にもオープンな役を演じたいとなると発音がすごく大事になってくるので、私はそこを集中して頑張ることが一番だと思っています。あとはめげない心ですね」

英語に苦手意識を感じている人は多いと思うのですが、おすすめの勉強法はあったりしますか?

 「映画を吹き替えではなく字幕で見たり、英語の本をオーディオブックで聞いて真似してみたりすると、効果があるんじゃないかなと思います」

最後にフロントロウの読者にメッセージをお願いします!

 「『G.I.ジョー: 漆黒のスネークアイズ』は楽しいアクション活劇になっていると思うので、ぜひ楽しんで頂けたら嬉しいです!」

(フロントロウ編集部)

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