バレンシアガとシンプソンズがコラボ！特別映像ではシンプソンズ化したセレブの姿が

バレンシアガ、パリコレで最新コレクションを発表

　ニューヨーク、ロンドン、ミラノとまわってきたファッションウィークもいよいよパリで最後。パリファッションウィーク（通称パリコレ）では、日本でも人気が高いフランスの人気ファッションブランド、バレンシアガ（Balenciaga）が最新コレクションを発表。

　毎回話題になるコレクションを発表するバレンシアガは、前回のコレクションでは、グッチ（Gucci）の"偽物"をお披露目。

　今回もエリオット・ペイジが、バレンシアガとクロックスのコラボを履いてランウェイに登場したり、F1レーサーのルイス・ハミルトンがモデルとして登場したりと、これだけでも話題になったが、ショーの前には思わぬサプライズ映像が公開された。

『シンプソンズ』がバレンシアガのショーに

　今回ショーがはじまる前に公開されたのは、アメリカの国民的アニメ『ザ・シンプソンズ』とのコラボ映像。その動画では、アメリカの国民的アニメ『ザ・シンプソンズ』の主人公であるホーマー・シンプソンが、妻マージ・シンプソンの誕生日に何も用意できず、彼女に死が近づいていると嘘をついて、誕生日にバレンシアガにメールをして、「ブランドでもっとも安いものを送ってくれませんか？」とお願い。

　すると、バレンシアガのチームがマージのためにドレスを送り、マージはドレスを着用して誕生日を過ごし、マージはバレンシアガのチームにドレスを返却すると同時に「夢を見せてくれてありがとう。ほんの少しだけ特別だと感じたあの30分間を、私はずっと忘れません」と書いた手紙を送ると、この手紙を見たデザイナーのデムナ・ヴァザリアが「こんなに悲しいことはない。ソビエト連邦で育った僕でさえも、こんなに悲しいことは聞いたことがない。このような女性たちにこそ、僕は手を差し伸べたい。スタイルを奪われた人たちのところへ行こう！」と言い、シンプソン家族が住むスプリングフィールドへ。そしてスプリングフィールドの住民たちをモデルにしたショーを行なう。

　この動画には、米Vogueの編集長であるアナ・ウィンターをはじめ、ジャスティン・ビーバーやカニエ・ウェスト、そしてキム・カーダシアンなどのセレブが「シンプソンズ化」して登場。

　デザイナーのデムナは『シンプソンズ』とのコラボについて「『シンプソンズ』はその皮肉や、ちょっとロマンティックでナイーブなところがずっと好きだった」と米Vogueに語っており、個人的に好きだったことから『シンプソンズ』の生みの親マット・グレイニングにダメもとでコラボをお願いしたことを明かした。すると、彼らはコラボを快諾し、ショーのために協力してくれたという。

　ちなみに『シンプソンズ』とのコラボ動画の中のファッションショーでキャラクターたちが着用したのは、過去にバレンシアガのコレクションで実際に発表されたもので、細部までこだわりを見せていた。（フロントロウ編集部）