アンドルー・ロイド・ウェバーが、『キャッツ』の出来栄えに心を痛めて、犬を飼い始めたことを明かした。(フロントロウ編集部)

酷評となった映画『キャッツ』

 ミュージカル『キャッツ』、『オペラ座の怪人』、『エビータ』などを生み出してきた巨匠アンドルー・ロイド・ウェバーは、2019年に公開された映画版『キャッツ』にまったく満足していないどころか、精神的ダメージを負ったよう。

 映画『キャッツ』は、『レ・ミゼラブル』や『英国王のスピーチ』で知られるトム・フーパーが監督を務め、英国ロイヤル・バレエ団のプリンシパルであるフランチェスカ・ヘイワードが主演、さらにはテイラー・スウィフトからジュディ・デンチ、イアン・マッケラン、ジェニファー・ハドソンイドリス・エルバ、ジェイソン・デルーロといった超有名俳優やシンガーが豪華共演を果たしたが、VFXを使った映像などが理由となり、稀にみる酷評となってしまった。

 『キャッツ』の生みの親であり、映画版でも音楽を手がけたアンドリューは、完成した作品を見た瞬間に、すべてを悟ったよう。そしてその時彼が起こした行動は…、犬を買いに行くこと!

 「『キャッツ』は限界を超えてすべて間違っていた。なぜ音楽があるのかの理解もまったくなかった。あれを見た時、『あぁ、神よ。ノー』とだけ思った。この地球での70年で初めてだったよ。出て行って、犬を買ったのはね。だからあれによって起こったただ1つの良いことは、私の小さなハバニーズの子犬」

 アンドリューと彼の愛犬モヒート。

航空会社すらも納得してしまった『キャッツ』の出来栄え

 猫たちの物語の出来栄えに心を痛め、犬を飼い始めたと、米Varietyに明かしたアンドリュー。きっかけはそんな出来事だったとはいえ、犬との絆は深くなっているようで、飛行機に同乗させてくれるように航空会社に掛け合ったほどだそう。

 今すぐにというわけではなく、今後、ブロードウェイのあるアメリカのニューヨークを訪れる時のために事前に連絡を取ったそうだが、アンドリューはそこでも『キャッツ』をネタにすることは忘れなかった。

 「精神的にダメージを負っているから、この子が必要なんだと連絡したよ。このセラピー犬が必要だとね。航空会社は、『本当にその子が必要であると証明していただけますか?』と返答してきたから、『イエス。ハリウッドが、私のミュージカルである「キャッツ」に何をしたか見てください』と言ったんだ。そうしたら、“医師からの報告は必要なし”というメモとともに、承認が下りた」

 ちなみに、2020年12月より、米運輸省は各航空会社にエモーショナル・サポート・アニマルを乗せることを禁止することを認めている。そのため、アンドリューの話の真偽や、どの航空会社のどのクラスの飛行機を利用するつもりかは不明。

(フロントロウ編集部)

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