2012年に法廷ドラマ『グッド・ワイフ』でビットコイン初登場
アメリカのテレビドラマでビットコインについて初めて言及したと言われているのが、2012年に放送された法廷ドラマ『グッド・ワイフ』のシーズン3。
第13話で『Bitcoin for Dummies(おバカさんのためのビットコイン講座)』というタイトルのエピソードを放送した同作。このエピソードでは、主人公の弁護士アリシア・フロリック(演:ジュリアナ・マルグリーズ)が、財務省を相手に、新しいオンライン通貨を作った人物の代理人だと主張する男ディラン・スタック(演:ジェイソン・ビッグス)を弁護する。
劇中では予言のようなセリフが発せられていた
ビットコインの当時の知名度は低く、劇中でもアリシアが「ビットコインとは」という解説動画で勉強するシーンを通して、視聴者にビットコインとは何かを説明しようとする。そして興味深いのが、アリシアとディランが別れ際に交わしたこのやりとり。
ディラン:これがあなた宛ての銀行小切手です。ドル札を別の紙に変えるのに、銀行の列で20分も待ったよ。
アリシア:ありがとう(笑)。昨夜オンラインで1ビットコインを買ってみたの。
ディラン:本当か…。それが未来だよ。
アリシア:どうかしら。現実味がなかった。
ディラン:これから現実の方が変わるんだよ。見ていてくれ。
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当時は奇妙なものだったが、現在のビットコインをはじめとした暗号資産の状況を見ていると、『グッド・ワイフ』でディランが言ったセリフは現実のものになったと言える。
ちなみに、当時の1ビットコインは、日本円にすると約375円にあたる3.41ドル。そして現在の1ビットコインは、10月13日付で639万2,968円。アリシアが現在でもその時のビットコインを持っていた場合は、約640万円の利益を生み出していたことになる。(フロントロウ編集部)