人気ポップパンクバンドのオール・タイム・ロウに、過去の未成年への性的不品行疑惑が浮上することに。バンドが声明を発表した。(フロントロウ編集部)

オール・タイム・ロウに未成年への性的不品行疑惑が浮上

 アレックス・ガスカース(33/ボーカル)、ジャック・バラカット(33/ギター)、ザック・メリック(33/ベース)、ライアン・ドーソン(33/ドラム)の4人からなる米ボルチモア州出身のポップパンクバンドであるオール・タイム・ロウに、セクハラ疑惑が浮上した。

画像: オール・タイム・ロウに未成年への性的不品行疑惑が浮上

 発端となったのは、先日、ある女性がTikTokにアップした動画。女性はバンド名こそ挙げなかったものの、当時13歳だった時に、ある有名なポップパンクバンドから「品のないコレクションのためにブラジャーを取り上げられそうになった」ほか、「ビールを飲むように」促され、自身の友人にイタズラ電話をされたと主張した。現在は削除されているこの投稿で女性が訴えた内容から、女性はオール・タイム・ロウのことを指しているのではないかとする説が濃厚になっていた。

 その後、別の女性が名指しでギタリストのジャック・バラカットから受けたというセクハラを告発。匿名のこの女性は、当時15歳だった2011年に、ジャックからツアー中にセクハラを受けたと主張したほか、2016には、ジャックが自身に性的不品行を行なっているところを別のメンバーも目撃していたと主張。ジャックからのこうした行為は女性が21歳になるまで6年にわたって続いたという。

 女性は「私は今ようやく、自分は感情的に弱かった子供だった頃に私をグルーミングしていた男から支配されていたのだということに気がついた」と綴っており、ジャックと関わっていた当時は、摂食障害やメンタルヘルスの問題にも悩まされていたと告白している。

オール・タイム・ロウが声明を発表

 一連の告発を受けて、オール・タイム・ロウは米現地時間10月25日にSNSに声明を発表。4人のメンバー全員の署名が入った声明のなかで、バンドは「数週間前に、僕らの仲間内での不適切な振る舞いを示唆するTikTokの動画が話題になった時、ストーリーの紛れもない不整合性や、明白に自分たちの名前が出されたわけではなかったので、反応を示さないという選択をしました」と、TikTokで話題になった動画について述べている。

 続けて、「反応を示せば、明白なウソに場所を与え、加速させてしまうのではと感じましたし、そうすることで、重要な集団の声で訴えている虐待の実際の犠牲者を奪ってしまうように感じたのです」とバンドはTikTokの動画にすぐに反応を示さなかった理由について説明。

画像: オール・タイム・ロウが声明を発表

 バンドはジャックに向けられた疑惑について直接は言及していないものの、自分たちに向けられている疑惑については、「完全に、全くの嘘」だとして、そうした意見については法的措置も検討しているとしている。

 バンドは次のように声明を締めくくっている。「自分たちの人生に向けられている疑惑が根拠のない嘘だということを知りながら、このような声明を出さなければいけないのは辛く心苦しいのですが、現時点で最も重要なこととして、僕らが皆さんの声に耳を傾けていること、僕らが被害者の方々と結束するということ、真実のために一丸となって立ち上がるということを皆さんに知っていただきたいと思います」。

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(フロントロウ編集部)

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