今週リリースされた新曲のなかから、フロントロウ編集部がピックアップした楽曲をプレイリストにしてご紹介。(フロントロウ編集部)

エド・シーラン「Overpass Graffiti」

 エド・シーランが、活動休止期間明け初となる4作目のアルバム『=(イコールズ)』をついにリリースした。本作はエドのファンにとって待望のカムバックとなっており、アルバムに先駆けて今年6月にリリースされたシングル「Bad Habits」は全英シングルチャートで11週連続で首位にランクイン。その後、続けてリリースされたシングル「Shivers」も「Bad Habits」から引き継ぐ形で全英1位を獲得した。

 エドの代表作となった前作『÷(ディバイド)』のリリース後4年間に渡って制作された楽曲群である『=』は、エドが自分の人生とその中にいる人々を見つめ直し、様々な程度の愛(「The Joker And The Queen」、「First Times」、「2step」)や喪失(「Visiting Hours」)、成長(「Can't Stop The Rain」)、父親としての自覚などを探求する一方で(「Sandman」、「Leave Your Life」)、自分の現実とキャリアを再発見する(「Tides」)など、自身の人生に起きた様々なイベントがテーマとなっている。

マイク・タワーズ,カミラ・カベロ,タイニー「Oh Na Na」

 カミラ・カベロが、プエルトリコ出身のラッパーであるマイク・タワーズと、ラテンミュージック界の大物プロデューサーであるタイニーとコラボした新曲「Oh Na Na」をリリースした。タイニーは今年8月にショーン・メンデスとコラボした「Summer Of Love」をリリースしており、2ヶ月でカップルの2人それぞれとコラボしたことになる。

 カミラは今月、2017年にリリースしたシングル「Havana」が、リリースから4年で1,000万枚の売り上げを突破し、アメリカレコード協会(RIAA)からダイヤモンド認定を受けた。カミラの楽曲がダイアモンド認定を受けるのは今回が初めてで、ラテン系のアーティストがリリースした楽曲としては、カーディ・Bが「Bodak Yellow」で認定されて以来、歴代2曲目という快挙となった。

コナン・グレイ「Telepath」

 日本にルーツを持つ現在22歳のシンガーソングライターであるコナン・グレイが、今年7月にリリースした「People Watching」以来となる新曲「Telepath」をリリースした。

 この曲は、別れを切り出してきた元恋人に対し、結局は自分の元へと戻ることが容易に予測できてしまうテレパス(精神感応者)なんだと歌う楽曲となっていて、コナンは今回、ジャスティン・ビーバーの「Sorry」で知られるジュリア・マイケルズやアリアナ・グランデの「Problem(feat. イギー・アゼリア)」を手掛けたイリヤ、デュア・リパの「New Rules」を共作したキャロライン・アイリンといった豪華作家陣とともにこの曲を共同制作を行なった。

アリシア・キーズ「Best Of Me (Originals) 」

 2020年9月に最新アルバム『アリシア』をリリースしたアリシア・キーズが、2021年12月10日に更なるセルフタイトル作となる、通算15作目のニューアルバム『キーズ』をリリースすることを発表。アルバムより、新曲「Best Of Me (オリジナルズ)」&「Best Of Me (アンロックド)」の2曲が解禁された。

 アルバムには、今回解禁された「Best Of Me」のように、1つの楽曲に対し<オリジナルズver.>と<アンロックドver.>の2種類の音源が対をなして収録。同作についてアリシア自身は「<オリジナルズver.>は”帰郷”だと考えてます。自分がどこから来たのかを覚えていなければ、どこへ行くのかを真に理解することはできない。一方で<アンロックドver.>では自分のルーツを理解した上で”磁気治療をうけたような、より充実した体験”をコンセプトに制作を進めたの」と語っており、今作はアリシアにとっても、アーティストとしてだけではなく、1人の女性としてのルーツや根源と向かい合いながら制作した”実験的”な作品に仕上がっていると見られる。

メーガン・ジー・スタリオン「Eat It」

 2021年のグラミー賞授賞式で主要4部門の新人賞を含む3部門を受賞したラッパーのメーガン・ジー・スタリオンが、未公開楽曲など15曲を収録したコンピレーションアルバム『Something For Thee Hotties: From Thee Archives(サムシング・フォー・ザ・ホッティーズ:フロム・ジ・アーカイヴス)』をリリース。

 同作には、「Pipe Up」や「Bae Goals」、「Freakend」といった未発表曲のほか、今年6月にリリースしていたシングル「Thot Shit」などが収録されている。ちなみに、“大学生ラッパー”として音楽活動と学業を両立してきたメーガンは先日、2021年についに大学を卒業することを発表した。

今週のプレイリスト

 今週は他に、デヴィッド・ゲッタがビービー・レクサやタイ・ダラー・サイン、エイ・ブギー・ウィット・ダ・フーディを迎えた新曲「Family」、DJのジョエル・コリーがメイベルとコラボした「I Wish」、エイサップ・ロッキーの新曲「Sandman」、ウォーク・ザ・ムーンが11月12日にリリースするニューアルバム『ハイツ』より「Rise Up」をピックアップ。

 加えて、MTVヨーロッパ・ミュージック・アワードにて、最優秀カナダ・アクト賞を2019年と2020年の2年連続で受賞したジョニー・オーランドの新曲「You're Just Drunk」、昨年リリースした「Supalonely」がヒットしたベニーの新曲「Doesn't Matter」、フォージアの新曲「Puppet」を選出した。

 ※下記にはスポティファイのプレイリストへのリンクが含まれます。表示されない場合はフロントロウのオリジナルサイトでお読みください。

 10月にピックアップした楽曲をまとめたプレイリストはこちら。

(フロントロウ編集部)

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