マーク・ウェブ監督が手がけた『アメイジング・スパイダーマン』とその続編でスパイダーマンを演じた俳優のアンドリュー・ガーフィールドが、憧れのヒーローであるスパイダーマンを演じるなかで「胸が痛んだ」経験を明かした。(フロントロウ編集部)

『アメイジング・スパイダーマン』シリーズでスパイダーマンを演じたアンドリュー・ガーフィールド

 マーベルを代表するコミックの1つである『スパイダーマン』といえば、これまでに何度も映画化されてきた作品の1つで、初めて実写映画化されたサム・ライミ監督による3部作ではトビー・マグワイアが、マーク・ウェブ監督が手がけた『アメイジング・スパイダーマン』とその続編ではアンドリュー・ガーフィールドが、2022年1月7日に新作『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』が全国公開されるMCU版スパイダーマンではトム・ホランドが、それぞれスパイダーマンを演じてきた。

画像: 左から:アンドリュー・ガーフィールド、トム・ホランド、トビー・マグワイア

左から:アンドリュー・ガーフィールド、トム・ホランド、トビー・マグワイア

 世界中に多くのファンを持つ『スパイダーマン』シリーズで主演を演じるとなれば、俳優たちにとってはキャリアの大きなマイルストーンになるはずだが、2012年に公開されたマーク・ウェブ監督による『アメイジング・スパイダーマン』でスパイダーマンに抜擢されたアンドリューは当時、『スパイダーマン』が世界的な人気作品であるがゆえの葛藤を抱えていたという。

アンドリュー・ガーフィールドがスパイダーマン役に「胸が痛んだ」理由

 今回、英Guardianとのインタビューで、スパイダーマンを演じていた頃に「少しだけ胸が痛んだ」体験を明かしたアンドリューは、「僕は大人になるまで純真な青年だったんだよ。どうして自分は、純粋な経験になるなんて思ってしまったのだろうね?」と笑いながら語り、『スパイダーマン』で世界規模のマーケティングを身をもって体験したことで、純粋にヒーローに憧れていた時とのギャップを感じることになったと振り返った。

画像: アンドリュー・ガーフィールドがスパイダーマン役に「胸が痛んだ」理由

 「何百万ドルものお金がかかっていて、それが船の方向性を決めている。すごく大きな気づきだったし、傷ついたよ」と続けて語ると、アンドリューはサンディエゴで開催されたコミコンに参加した時のことを次のように振り返った。

 「サンディエゴのコミコンに参加した時は、そういうピュアな心情をキャラクターに対して今も抱いている大人たちがたくさんいたんだ。だけど、そこにマーケティングの力や(マーケティングの)実験群みたいなものがついてくると、作品の魂よりも、できる限りお金を生み出すことにフォーカスが傾いていくんだ。僕はいかなるカルチャーもそういう仕組みになっていることを知って、傷ついた」。

 一方で、スパイダーマンのようなヒーローたちが世界中の人々に勇気や感動を与えているのは事実であり、ヒーローを描くエンターテイメント作品の本質はそこにある。スパイダーマンとしてファンの憧れの存在となったアンドリューだが、その影響力が莫大だったからこそ、巨大すぎるマーケットに圧倒されたよう。

 ちなみに、そんなアンドリューは、2022年1月7日に公開されるMCU版の最新作『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』にトビー・マグワイアと共に歴代スパイダーマンとして出演するのではないかという噂も囁かれている。(フロントロウ編集部)

This article is a sponsored article by
''.