ヤングブラッドがMTV EMAでパフォーマンス
ヨーロッパ最大級の音楽賞であるMTVヨーロッパ・ミュージック・アワード(MTV EMA)が、現地時間11月14日にハンガリーのブダペストにあるブダペスト・スポーツアリーナにて開催された。ハンガリーでは今年6月、18歳未満に同性愛や性転換などLGBTQ+に関わる話題や情報を制限するという、差別的な法律が成立。 MTVではこれに反発し、ハンガリーのLGBTQ+コミュニティとの連帯を示すために、今年はハンガリーでの開催を決定した。
今年の授賞式では、エド・シーランやマネスキン、スウィーティー、キム・ペトラスら多くのアーティストたちがパフォーマンスを披露したが、中でも、ハンガリーの“反LGBTQ+法”に直接反発するパフォーマンスを行なったのが、今年の最優秀オルタナティブ賞を受賞したヤングブラッド。
ホールジーやロード、マシン・ガン・ケリー、トウェンティ・ワン・パイロッツ、ウィローをしのいで最優秀オルタナティブ賞を受賞したヤングブラッドは、今年8月にリリースした最新シングル「fleabag」をパフォーマンス。
相手の性別やジェンダーにかかわらず人を好きになるパンセクシャル(全性愛者)であることをカミングアウトしているヤングブラッドがパフォーマンス中に男性ギタリストと熱いキスを交わすと、会場からは大歓声が沸き起こった。
「fleabag」のパフォーマンスはこちら。
ヤングブラッドが最優秀オルタナティブ賞の受賞スピーチ
「この賞は個人主義を称えるものだと俺は言いたい」と、イングランド北部のドンカスター出身であるヤングブラッドは最優秀オルタナティブ賞の受賞スピーチで語った。「これは、イングランド北部出身の、自分らしさを恐れていた13歳の少年のための賞なんだ」。
「ここでカメラの方を向きたいと思う。もしカメラの向こうにいる君が、自分らしくなれないと感じていたとしても、君は君らしくなれるよ」とカメラの向こうの視聴者に訴えると、ヤングブラッドは次のように呼びかけた。
「闘い続けるんだ。輝き続けてくれ。君の想像力や個性は、君が持っている最高のものなんだよ。周囲の人たちは君を貶めようとするだろうけど、俺を信じてくれ。俺も貶められそうになるけど、誇りを持つんだ。君の色に誇りを持って、君らしさを誇ってほしい。これは個人主義へのトリビュートだよ。投票してくれたみんな、ありがとう。愛してるよ」。
we won a fucking @mtvema baby!! �� pic.twitter.com/VIOKYMdSd3
— YUNGBLUD’s a FLEABAG (@yungblud) November 14, 2021
(フロントロウ編集部)