海外で見直される、ヘアムースの魅力
もこもこの泡で出てくるタイプのスタイリング剤であるヘアムースは、オイルやクリーム、ワックスなどにくらべてなんとなく影が薄いイメージ。実際にヘアムースは80~90年代に絶大な人気を誇ったものの、それ以降ほかのタイプのスタイリング剤の勢いに押されぎみだった。そんな状況が一転、海外では今じわじわとヘアムースの人気が復活している。
そのブームの火付け役は、かつてヘアムースが主流だった頃には生まれていなかったZ世代。なんとなく古いイメージがあったヘアムースの魅力に気づいたZ世代たちが、TikTokなどのSNSにヘアムースを使ったスタイリングの動画を投稿。今年8月には、海外のGoogleでのヘアムースのキーワードの検索数が過去最高にまで上昇するなど、注目度が高まっている。
需要が高まるにつれて新しいヘアムースを発売するブランドも増加していて、ヘアスタイリストのルーク・ハーシソンは、「より使いやすくなった次世代のヘアムースが、続々と市場に出回ってきている」と英Vogueで明かした。
それほど注目度が上がっているとなれば、気になるのがその魅力。ヘアムースは日本のドラッグストアでも販売されているけれど、意外とどんなメリットがあるのか知らない人も多いはず。これを知ればヘアムースを見直すこと間違いなしの、3つのメリットをご紹介。
メリット1 ふんわりボリュームアップできる
ヘアムースの最大のメリットと言っても過言ではないのが、仕上がりのエアリー感。ヘアムースを使ったスタイリングは、ふんわりと空気をまとったように自然にボリュームをアップできる。
ヘアスタイリストのタイラー・ラズウェルは、「弾力とボリューム感があるように見せられるから、ウェーブやカール系のスタイリングをつくるときには、90%以上の確率でヘアムースを使っているよ」と米Byrdieにコメント。生え際や根元のボリューム感がもの足りない人にも、ヘアムースがオススメだそう。
メリット2 ベタつきにくい
意外と知られていないのが、そのベタつきにくさ。
ヘアスタイリストのトミー・バケットは、「ヘアムースはほんのりツヤ感をプラスしてくれるのに、じつはオイルやクリームよりもベタつきにくいという魅力があるんだ」と説明。ほかのスタイリング剤にくらべて水分量やオイル量がそれほど多くないため、ベタつかないのだという。そのため極端に髪が乾燥している場合を除き、誰にでも適したスタイリング剤だと明かした。
メリット3 固めすぎずにスタイリングがキープできる
ヘアムースが持つメリットの極めつきは、ホールド力の高さ。しかもヘアムースなら、きっちり固めすぎずにスタイリングがキープできる。
タイラーは、「カチカチに固めずに長持ちするスタイリングを叶えたいなら、ムースを使ってみてほしい」とアドバイス。スプレーなどのスタイリング剤は、ホールド力は高いものの固まりすぎてしまうことが多いけれど、ムースならつくったスタイリングを長時間崩れないようにしてくれるそう。
海外で人気が復活しているヘアムースのメリット。今まで使ってことがないという人も、1度使えばその魅力のトリコになるかも。(フロントロウ編集部)